感情を鎮めて、多面的に見る
昨日、地域のゴタゴタについての相談を受けました。
自分の思いを通したいと言う思いが強く、いろいろ策を練る事があります。
ところが、嘘をついてまで思いを通すと、矛盾が生じます。すると、あちらこちらから不満が出てきています。
相談の内容は、その問題が複雑になり、仕事を受けた側として、どのように対応すればよいかと言う事でした。
NLP心理学の中にニューロロジカルレベルという考え方があります。
(人間の意識レベルには、6つの段階があり、上位概念は、下位概念に影響を与える)
1 環境レベル
2 行動レベル
3 能力レベル
4 信念・価値観レベル
5 自己認識(アイデンティティ)レベル
6 自分を超えた存在(スピリチュアル)レベル
2から6のレベルは、自分の内側になりますが、1 環境レベルは、自分の外になります。
自分を取り巻く 人や時間、物など人的・物的環境全てが、この1 環境レベルになります。
例えば、
自分への影響を少なくするために言い訳をする事がありますが、
「だって、みんなもやっているから。」(人)
「だって、時間がないから。」(時間)
「だって、物が多すぎるから。」(物)
などは、環境レベルに責任を負わせることで、責任を回避できます。
子どもが、母親に叱られた時、
「だって、〜さんが、先にやったから。」
「だって、みんなもやったから。」
と言うのも全て環境レベルに責任を負わせ、自分への影響を少なくします。自分を守るために、自然と出てくる意識レベルになります。
今回の相談では、責任を自分で取らず、他人に責任を負わせる事の中に嘘があったために、問題が大きくなっていったようです。
相談への対応もこの意識レベルで考える事ができます。
「〜をするとよい。」(行動レベル)
「〜と考えるとよい。」(信念・価値観レベル)
「みんなのためによい。」(スピリチュアルレベル)
影響力の大きな上位概念を生かしながら、具体的な行動レベルまでおろしていく事で、一貫性のある対応ができます。
一貫性をもち、自分で責任を取る覚悟があれば、他人に責任を言わせて言い訳をする事はありません。
自分の中に信念・価値観レベル以上がないと、周りに振り回されてしまいます。
今回の相談も、考え方を明らかにする事で、落ち着かれました。
自分に責任を取っているか、相手の思いを探りながら話を聞くと、真意が見えてきます。
誤魔化し責任を取らずに生きているとどこかで、ツケが回ってくる事が、よくわかりました。
そして、何事も誠実さが大事だと、強く感じる出来事でした。