孫には負けられない(鍵は目標?)
NHK「君の声が聴きたい」プロジェクトでは、どうすれば子どもや若者たちが幸せを感じられるのかをテーマに様々な番組が配信されました。
子どもたちの声の受け取り口を広げることは、とても大切ですが、本来、その役割は、家庭でなければならないと思っています。
いくらよい番組を作成しても、一人ひとりの子どもを長期的にみている家庭には負けます。
子どもの声は、成長と共に変化します。その変化を捉えながら、その声を真摯に受け止めて対応できるのは、家庭だと思います。
もし、これらの番組が、家庭にその役割が欠けているとか、未熟だからなどという考えで作成されているのであれば、子どもの声を聞く家庭の役割が益々弱くなってしまいます。
共働きを理由に、子どもの声を聞く機会を放棄している親は少ないと思います。
多くの親は、「子どもの声を聴きたいけれども、それができない。」と悩みを抱えながら、日々の生活を送っていると思います。
その親の思いに応え、子どもの声を聞く家庭の役割を支える仕組みが、社会全体に欠けているように思います。
子どもの声を聞くためには、次の3つが必要かと思います。
1、親が子どもの声を上手く聞き出すための学びの場を作る
2、親の悩みを少なくして、子どもの声を聞く時間や心のゆとりを作る
3、家庭と仕事の両立を目指し、子どもが、親の姿を見て声を上げたくなる親子の関係性を作る。
これらは全て、個人に委ねられているのが現状だと思います。
これらの機会を社会の仕組みに入れない限り、次代を担う子どもたちの声が反映される社会は生まれないと思います。
これには、企業の果たす役割が大きいと考えています。
例えば、
・社員教育の一環として、研修を行う
・社員の福利厚生に活用する
など、営利目的ではなく、社員の成長を目的とした機会や場を取り入れる事ができます。
親が幸せならば、子どもも幸せになれます。
親が夢を語れば、子どもも夢を語ります。
親が子どもに声をかければ、子どもも親に声をかけます。
親のストレスや悩みは、子どものストレスや悩みになります。
全て親次第です。
今の親が、次代を生きる子どもを育てます。
働き方改革により、家庭と仕事の関わりは、今まで以上に強くなってきたと思います。
その意味からすると、仕事人間というより全人的な人間の成長が、企業にも、求められていると思います。
そして、社員の成長が、企業の成長にも、大いに役立つと考えられます。
NHKの「君の声が聴きたい」のタイトルを目にするたびに、企業の社員研修や福利厚生の役に立ちたいとの思いが、より強くなりました。