誰のためにするの?
長女が、趣味で果肉植物を育てています。実家の駐車場の一角を利用して、苗を増やし、かなりの数になっていました。
ここのところ、頻繁にラミネートを借りに来る事があり、何かありそうだと思っていたら、どうもフリーマーケットに出品したようでした。
目的が明確になっていると、動きもはっきりして、いつもと動きが変わります。
会話をしなくても、その様子の変化に気づく事があります。
まさに長女の姿がそれでした。
出品後に実家で出会った長女は、心持ち軽快に話しかけてきたところをみると、楽しく充実した時間を過ごしてきたようです。
「どうだった。」
と尋ねると、
「まあまあだった。これから計算するけど、損はしていないと思う。」
との返事でした。
家に帰ると、次女から勉強嫌いの中学生になった孫に、どのように勉強させればよいか相談を受けました。
勉強嫌いの孫は、全く受け身で、母親から言われた事に従っているようです。
長女と次女は、楽しんでいるか、苦しんでいるかは別ですが、どちらも目的を持ち、その目的にあった行動をしています。
それに比べ、孫は、勉強をしたくないという気持ちが優先しているため、受動的で、言われたことをすればよいと考えているように思えます。
このまま孫が次女の指示に従って、勉強を続けても、その結果がよくても悪くても、自分の努力ととらえにくくなります。
・お母さんが言ったからこの結果になった。
・お母さんの言う通りにすればよい(しない方がよい)
あまり時間を取る事ができなかったので、十分な返答はできませんでしたが、孫自身のあり方に焦点が当たるようにしなければならないと思っています。
「勉強嫌い」と決めていると、なかなか勉強を前向きに捉えることはできません。
これをまず崩さなければなりません。
「勉強嫌い」は、思い込みですから、事実を示すことで、崩す事ができます。
まずは、ここから迫りたいと考えています。
孫の場合は勉強ですが、
「分かっているけど、できない。」と思う事は、日常生活で沢山見つける事ができます。
思い込みが、目的や目標をもたせない働きをしていることは容易に見つける事ができます。
例
・甘いものが好きだから、なかなかダイエットができない。
・時間がないから、◯◯をすることは無理だ。
・人が集まらないから、◯◯はできない。
・お金がないから、◯◯を諦めた。
これらは、全て思い込みです。
本当にダメなのかを探ってみます。
そのために事実を明らかにする質問を投げかけます。
例1 「甘いものが好きだから、なかなかダイエットができない」の場合
・「甘いもの好きな人は、みんなダイエットができないの?」
・「甘いもの好きで、ダイエットに成功した人はいないの?」
例2 時間がないから、◯◯をすることは無理だ。
・「これまでの人生を振り返ってみて、時間がないと思っていてもできたことは、一度もない?」
・「時間がないからといつも諦めているの?諦めずにやったことは一度もない?」
ダメにするための理由にしているだけで、例外を見つける事ができれば、事実ではなく、思い込みだと事がわかります。
思い込みだと分かれば、目的や目標を持って立ち向かうことができるようになります。
まず、事実かどうか確かめる事が、目的目標をもつための思い込みを崩すポイントになります。