お母さんのバカ
春休みに入り、子どもたちは朝か夕方まで教室で過ごしています。遊びの時間が、長くなるのは当然ですが、子どもたちの遊びの様子を見ていると、面白いことに気付きます。
話す内容に関わらず、声の大きな子が、リーダーになっている事が多いように思います。
集団が変わっても、リーダーは、声の大きな子になります。
大きな声は、それだけで人を動かすエネルギーをもっているように思います。
声が大きいと、声の届く範囲が広くなります。また、声そのものが強い感じがします。
日頃、声の小さい子でも、思いが通らないと、怒鳴り声になり声が大きく、強くなります。
何とか伝えようとの思いが、声を大きく強くします。
声の大きさは、意思の強さに関係があるのかも知れません。
自信がないと、小さな声になります。
そういえば、教室に通い始めた頃は、とても小さな声だった子が、ここでの生活に慣れ、自信をもったためか、当初よりも声が大ききなりました。時々、遊びのリーダーをしてくれますが、その時の声は、やはり大きな声になっています。
逆に、声の小さい子が、自分の意思を示す時、声では太刀打ちできないので、受け入れない態度を示すことで、対抗しています。
この事は、子どもの世界だけでなく、大人の世界でもよく見かける光景です。
無言になったり、その場を離れたり、拒否する態度を取ったりします。
遊びを通して、人との関わりを学んでいると思いながら、子どもたちを見ています。
時々トラブルも発生しますが、遊びの中での人との関わりが、遊びの中だけで終わるので、安心して見ていられます。
大人の場合に起こるトラブルは、遊びではないため、後まで引きずる事になり、厄介ですが、その心配はありません。
その分、関わり方を学ぶ場になるように仲介役をすることになります。
いじけて黙り込んでいる子がいるのに、平気で遊び回る子どもたちの遊びを止めて、話し合いの場を設けるのも私の仕事になります。
その時、やはり私の声も大きくなっています。