脳は、空白を埋めようとする?
同じ事を続けていると次第に飽きてくる事があります。
例えば、習慣にしようと始めた運動の場合、なかなか成果が出ないとか、単調でつまらなくなるとか、「これでいいのだろうか。」と疑うようになるとか、「運動を続ける事を拒む自分」が現れます。
こんな時、意図的に変化を取り入れることで継続させる事ができます。
私の場合、現在、7種類の運動をしています。
飽きてきそうになったら、
・順番を変える
・回数や時間を変える
・取り組み方(歌いながら、他事を考えながら)を変える
を取り入れて、何とか継続しています。
面白いことに、変化を取り入れる時に、今度は、「変化させたくない自分」が現れて、変化を拒みます。
「変化させたい自分」と「変化させたくない自分」がぶつかるため、一時、混乱します。
この混乱を受け入れるのが意思の働きになります。混乱に乗じて、運動から逃げ出すこともできるので、あまり大きな変化を取り入れず、自分の意思が、対応できる程度の変化にとどめます。
(◯◯のために運動を続ける・・・・・意思)
(◯◯なら、やめた方がいい・・・・・逃げ出す)
対応できていると、何となく以前よりも意思が強くなった気持ちにもなれます。(「私には、変化をうまく取り入れて継続させる強い意思があるんだ。」と思えるようになります。)
最近、新たな変化を見つけました。
これまで、行ってきた運動が全て筋力アップが目的でした。これに柔軟性を高める運動を取り入れてみようかなと考え始めている自分に気付きました。
変化の1つに、
・(運動の)質を変える
を加える事ができそうです。
このような変化は、継続させる営みは、運動だけではありません。
人間関係や経営や能力開発にもあります。
年度が変わり、新しいメンバーで取り組むのも変化です。組織を継続する上で大切な変化になります。
これは、最後に挙げた
・質を変える
の変化につながります。
この変化を取り入れる時も、意思がとても重要になります。
「メンバーが変わったので仕事への意欲が上がらない。」
「新しい関係を築くのが、面倒だ。」
などと言う環境の変化から「逃げ出す」反応が現れる事があります。
まさに「変化させたくない自分」が現れた瞬間です。
この時に
「◯◯のために仕事をする」という意思が、質の変化の受け入れを可能にします。
また、人間関係においても同様で、
「このままではいけないから、少し距離を置きましょう。」
と変化を促された時、
「変化させたくない自分」が現れて、「関係を精算したがっているのか?」と思い込み、「逃げ出す」自分を作ることがあります。
この時に
「質の変化を求められている」と冷静にとらえる事ができれば、
「◯◯のための人間関係を築いている」という意思で、変化を受け入れやすくなります。
「変化させたくない自分」は、誰にでもあります。
継続しているうちに次第に強くなる存在です。
この自分が現れた時、
「この変化は、意思の強さを試されているのだ。」と思い込むと、変化をうまく味方にする事ができます。