輝いていますか?
宝塚歌劇団に伝わる「ブスの25箇条」について、元宝塚歌劇団男役トップスターの貴城けいさんが、ある本の中で紹介されました。
・笑顔がない
・お礼を言わない
・おいしいと言わない
・目が輝いていない
・精気がない
・いつも口がへの字の形をしている
・自信がない
・希望や信念がない
・自分がブスであることを知らない
・声が小さくイジケている
・自分が最も正しいと信じ込んでいる
・グチをこぼす
・他人をうらむ
・責任転嫁がうまい
・いつも周囲が悪いと思っている
・他人にシットする
・他人につくさない
・他人を信じない
・謙虚さがなくゴウマンある
・人のアドバイスや忠告を受け入れない
・なんでもないことにキズつく
・悲観的に物事を考える
・問題意識を持っていない
・存在自体が周囲を暗くする
・人生においても仕事においても意欲がない
マイナス思考をしていると陥りやすい具体的な行動が示されているように思いました。
誰もがよりよく生きたいと願っているにも関わらず、どうしてマイナス思考をしてしまうのか、考えてみました。
好きでマイナス思考をする人はいないと思います。
これも習慣の一つになるので、強い衝撃(大きな失敗をし、マイナス思考を身につける)か、繰り返し(幼い頃からマイナス思考するような育てられる)によって身にきます。
この習慣が身につき、「癖」になって現れているように思います。
やめたくてもなかなかやめられないのが、この「癖」です。
理想と現実とのギャップを感じる事は、誰にでもありますが、その理想から現実を眺めると、自分の方が劣っている事は当たり前です。
「劣っている自分だからダメ」と考えるとマイナス思考に至ります。
現実から一歩一歩理想に向かって理想に歩み出せば、マイナス思考には至りません。
山登りに例えると、山の頂上から、「ここまで登って来い。」と言われ、一人で山登りをする場合(トップダウン)と、山の頂上に向かって、一緒に山を登りながら、「頑張って。」と声をかけられながら山登りをする場合(ボトムアップ)の違いのように思います。
一人で山を登る辛さが、「ブスの25条」に現れる行動を引き起こしてしまうように思います。
現実の社会は、一人で抱え込み、視野が狭くなりやすい、極めて危ない状況にあります。誰もがブスになりやすい社会が、目の前に広がっていると考えられます。
現実の自分をよく理解し、一生懸命に山登りを続ける自分に
「無理していない?」
「よく頑張っているね。」
「その調子だよ。」
「少し休もうか。」
などと、励ましや労りの言葉をかけてくれる「もう一人の自分」を側におきたいものです。
側にいる「もう一人の自分」が、少しずつ、マイナス思考の癖を緩和してくれます。