自分の中の神秘さ
学校評議員会に参加しました。
さまざまな立場の人が学校を支えていますから、授業参観をしても見る視点が異なります。
授業参観後の意見交流では、いろいろな意見が出されました。
どの意見も大事な意見ですが、学校側にバラバラの意見として伝えてもなかなか伝わりません。
立場上、個々の意見をまとめて、何を伝えればよいかを考えなければなりません。
この時、大事にした事は、
・一人ひとりの意見をうまく活用する事
・共通する内容を見つける事
・再構築して伝わりやすく整理する事
この作業は、まるで、目的に向かって、身体の部位を効果的に使えるように、調整している感じです。
個々の目指す方向が異なって見えるように見えても、実は同じ方向に向かっているとまとめるためには、考えを一段上のレベルに引き上げなければなりません。
それが見つかれば、個々の発言を活かす事ができます。
さまざまな意見を聞きながら、頭をフル回転させ、メモを取りました。
個々の発言を子どもの成長に当てはめ、時間の経過と扱う内容で整理すると、何となく全体の方向が見えてきました。
この時、この作業は、自分の心の中の整理によく似ていると思いました。
つまり、内在しているいろいろな自分を上手く統一して、一つの方向に導いていく営みです。
何のために生きているのか、生きる使命を明らかにし、その使命に合った自分に育てる作業です。
生きる使命を見つけるためにさまざまな自分が、その時々の状況下で表現し、答えを見つけるヒントを提供してくれています。
「何のために今こうしたのか。」「なぜしたのか。」「どこに向かおうとしているのか。」・・・目的や内容を自分の成長の過程に当てはめているようなものです。
本当に大事にしたい事は何か・・・一生懸命に考えるから湧き上がってくるのだと思いました。
子どもの成長を願わない人は一人もいません。
同様に、自分の成長を願わない自分はいません。
ここがポイントのようです。
課題は、成長の度合いに合わせて生まれてきます。
課題に真摯に向き合う事で、成長が促されます。
扱いの違いは、子どものためか、自分のためかの違いのように思いました。
「本当に今の自分を大事にしていますか?」と、自問自答する時間になりました。