夢を語る

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 目の前の出来事に振り回される事が多くなり、夢を語る事が少なくなっているように思います。
 でも、ボランティア手帳を作る事について話し合いをしていて気づいたのですが、夢を語る事が少なくなったのではなく、夢につなぐ話をしていないのではないかと思いました。
 
 日々の取り組みと夢とが分離しているために、夢を語る事は、現実とは異なると考えているのではないかと思いました。

 どんな手帳にするかという現実の問題を扱う事が多くなると、この手帳をどのように役立てたいのかが、見えなくなります。
 どのように役立てるのかを扱う中に「夢」があります。

 この事が見えているか、見えていないかによって、かなり手帳への思い入れが違ってきます。ワクワクするような思いがあれば、どんな手帳にするのかについても取り組みが違ってくるように思います。

 同じように、日頃の生活の一コマ一コマにも夢が隠れています。

辛い出来事であっても、夢に向かっているからこそ現れた壁だと思うと壁から逃げる事はなく、壁と向き合う事ができます。

 例えば、
「毎日10分歩く」
 歩く現実に目を向けていると、辛さが現れます。しかし、病気にならず、健康的な生活をしている(夢)を想像して歩くと何となく辛さが和らぐ感じがします。
「早起きする」
 起きる現実だけ見ていると起きる辛さがあります。しかし、起きてしたい事(夢)を想像すると、起きる意欲が高まります。
「頼まれ事」
 頼まれた事だけを考えると負担感があります。しかし、頼んだ人との今後の人間関係(夢)を想像して引き受けると、負担感は少し和らぐ感じがします。

 このように考えていると語らないだけで、いつも夢を追いかけているのかもしれません。

 現実に目を向けるか、夢に目を向けるかの選択の違いがあるだけのように思いました。

 これは癖のようなものかもしれません。

 つまり、現実から目向けやすい人と夢に目を向けやすい人がいるということかもしれません。

 私は、後者のように思いました。

 壁があっても辛さを感じるよりも、その壁を乗り越えようと思う気持ちが湧き上がる感じです。

 そして、どんな夢を作ろうかと思います。
 何のために頑張れるのか、その答えを見つけようとしている感じです。

 ボランティア手帳の話題に戻ると、ボランティア手帳を役立てている人の姿が湧き上がってきます。そして、そのためなら頑張ろうという気持ちが強くなってきます。
 
 いい癖を身につけているのかもしれません。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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