質問は、鏡?

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 自分の考えを述べた時、相手から質問を受けることがあります。
 そんな時、質問してほしくないと思う自分と質問してほしいという両方の自分を発見することができます。
 
 先日、標語募集のチラシ提案の資料を作成しました。
できる限りページ数を減らすように努力しましたが、5枚になってしまいました。
 配布する前に一部の方にお見せしたところ、いろいろな意見をいただきました。

 その質問に丁寧にお答えしました。

 中には、ページ数を減らしてはどうかという意見がありました。

その意図を探ってみると、

・結論だけで動けるので、それが分かればよい

との考えがあるように思いました。

 現実的には、結論だけでも、動くことができます。

この時に自分のこだわりが見えてきました。

「伝えたい内容が欠けると、誤った方向に流れていく心配がある」
ということでした。

 今回の提案は、一部の人が動く活動になります。

動かない他の人にとっては、他人事になる可能性があります。
他人事になれば、関心も薄くなります。
 私には、他人事ではなく、自分事として活動をとらえてもらいたいという願いがありました。(みんなで、この活動を成功させたい)

 結論だけでなく、フォロアーとして、見守って頂くための資料が必要だったのです。

 質問される事で、この思いをより鮮明に意識することができました。

 これまで、質問に答えることは、こちらが伝えたいことを理解してもらうためのものだと考えていましたが、それだけにとどまらず、自分の考えを明確にさせることになることがわかりました。

 質問は、まるで鏡のようです。

 鏡に映し出された自分を見て、どのように見てほしいのか化粧をしたり、髪を整えたりします。また、鏡を見て自分の体調を探る事もあります。このように鏡は自分を見るよい道具です。質問も同じです。

 相手からの質問は自分を見つめる大切な道具ということになります。

 質問を受ける機会を設けないで進めることは、鏡を見ないで外に飛び出すようなものです。

 質問は相手のためというよりも自分のためにあると考えると、私のために質問する相手をもっと大事にしたくなります。

 感謝を込めて、資料を見直してみました。
 そして、資料を印刷し、負担をかけないように準備しました。

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須田敏男
専門家

須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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