壁が現れる

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 昨日の会議の中で、なかなか意見が噛み合わなく、前に進まない感じがありました。

 なぜ、このようなことが起きたのか、突き詰めて考えることが、問題の解決になると思いました。

 会議の流れを振り返ってみると、提案した資料の問題点を指摘し、その資料の不十分さを理由に事業を先送りしようというやりとりがなされたように受け止めました。

 その事業に対して、「不満がある」、「納得できない」「やりたくない」という思いの裏には「負担が増える」「そこまでしなくても」などの発言から考えると、「面倒な事はしたくない。」という思いが背景にあるように感じられました。

 これでは、どんな提案をしても、先送りになってしまいます。

 「面倒な事はしたくない」

 この事と向き合うことが問題解決の糸口になるのではないかと思いました。

 面倒な事は、いつもしないのだろうか。(先送りするのだろうか)
 面倒な事をして、やってよかったと思った事はなかったのだろうか。
 面倒だと思っている事は、本当に面倒な事なのだろうか。

こんな問いかけを自分にしてみました。

 面倒だと思う事でも先送りしない事があります。
 面倒な事をして、やってよかったと思うことはあります。
 面倒な事というよりも意義のある事だと思っています。

今回の提案は、かなり意義ある事と思い込んでいる節が見えてきました。
 意義があると思っているので、出来るだけ丁寧に資料を作り、細かなところまで考えて作ったため、量的にも多くなりました。
 
 この量の多さから、大変な事をしなければならないとの思いにさせてしまったのではないかと思いました。

 相手の負担を少なくしたと思って作った資料が、かえって負担感を増す事になったように思います。

 これでは、進まないはずです。
 
 提案した資料を白紙に戻し、どんな取り組みができるのか、考えてもらう事から始めようと思いました。


 振り返っていると、これまで、完璧を常に目指してきた自分が見えてきました。
 失敗することも少なく、思い通りに事が回っていたのもこの自分があったからだと思います。
 ここで躓いた事は、私にとって次の階段を登るための試練のように思いました。

 どのように乗り越える事ができるか、どんな自分に出会うか楽しみです。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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