ひとりで出来る事
地域の防災訓練に向けての準備にようやく目処がつきました。
数日間かけて準備をしてきましたが、初めての試みなので、きっと不足していることがあるだろうと思います。
これまで一人で十分対応できた訓練でしたが、今回は、複数の人で協力しないとできないほどの規模の訓練です。
イメージした人の動きについて、共通理解がなかなかできず、苦労しました。
願いや目的や、スケジュールなどの抽象度の高い内容については、共通理解ができても、具体的に人の動きとなると、かなり異なっています。
役割を分担し、それぞれの役割に合った準備を行いましたが、任された部分については、具体的な動きをイメージして準備を進めるのですが、分担が外れている部分については、十分把握できません。
分担を超えて互いに関わりのある場面について話しているうちに、不満が湧き上がってくるのを感じていました。しかし、話しながら、「そうか、目的の理解が違っていたんだ。」と気付きました。
当然と言えば当然ですが、
目的が違えば、具体的な人の動きのイメージも違ってきます。
しかし、私には、「話し合いをしたから、目的についての共通理解ができている。あの人もわかっているはずだ。」と言う思い込みがあったため、相手の考えた「人の動きのイメージ」が理解できませんでした。
この思い込みが、理解に制限を加えていたのです。
この「思い込みが理解を制限する」ことは、日常生活でもかなり多いように思います。
・あなたならば、きっと〜してくれるはずだ。
・社会人だから、〜できるだろう。
・男(女)だから、〜するはずだ。
・我が子だから、〜する事はない。
・部下(上司)だから、〜してもいいはずだ。
相手に期待したり、失望したりするのは、この思い込みがあるからかも知れません。
また、ストレスを抱えるのも、この思い込みが原因かも知れません。
目の前に起きる出来事に出会った時、相手に対して、「わからない」「おかしい」などというサインが出た時、感情に動かされる前に、「もしかして、これって思い込み?」と、立ち止まってみるとストレス予防に役立つかも知れません。
今回の体験から、防災訓練実施後に生まれる課題について、その原因を探る時、相手を責めることなく、冷静に原因と向き合うことができそうです。