これって、思い込み?

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 地域の防災訓練に向けての準備にようやく目処がつきました。

 数日間かけて準備をしてきましたが、初めての試みなので、きっと不足していることがあるだろうと思います。

 これまで一人で十分対応できた訓練でしたが、今回は、複数の人で協力しないとできないほどの規模の訓練です。

 イメージした人の動きについて、共通理解がなかなかできず、苦労しました。

  願いや目的や、スケジュールなどの抽象度の高い内容については、共通理解ができても、具体的に人の動きとなると、かなり異なっています。
 役割を分担し、それぞれの役割に合った準備を行いましたが、任された部分については、具体的な動きをイメージして準備を進めるのですが、分担が外れている部分については、十分把握できません。

 分担を超えて互いに関わりのある場面について話しているうちに、不満が湧き上がってくるのを感じていました。しかし、話しながら、「そうか、目的の理解が違っていたんだ。」と気付きました。

 当然と言えば当然ですが、

 目的が違えば、具体的な人の動きのイメージも違ってきます。

 しかし、私には、「話し合いをしたから、目的についての共通理解ができている。あの人もわかっているはずだ。」と言う思い込みがあったため、相手の考えた「人の動きのイメージ」が理解できませんでした。

 この思い込みが、理解に制限を加えていたのです。

 この「思い込みが理解を制限する」ことは、日常生活でもかなり多いように思います。

 ・あなたならば、きっと〜してくれるはずだ。
 ・社会人だから、〜できるだろう。
 ・男(女)だから、〜するはずだ。
 ・我が子だから、〜する事はない。
 ・部下(上司)だから、〜してもいいはずだ。

 相手に期待したり、失望したりするのは、この思い込みがあるからかも知れません。
 また、ストレスを抱えるのも、この思い込みが原因かも知れません。

 目の前に起きる出来事に出会った時、相手に対して、「わからない」「おかしい」などというサインが出た時、感情に動かされる前に、「もしかして、これって思い込み?」と、立ち止まってみるとストレス予防に役立つかも知れません。

 今回の体験から、防災訓練実施後に生まれる課題について、その原因を探る時、相手を責めることなく、冷静に原因と向き合うことができそうです。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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