一つひとつ丁寧に
仕事を依頼しても、仕事の目的や内容をなかなか理解してもらえず、イライラすることがあります。
このイライラと向き合ってみました。
初めは、
あまりにも同じ事が起きるので、「この人は、これまで、どんな人生を歩んできたのだろう?」と、相手に問題があると考えました。
時間がかかるだけでなく、相手に対する印象が悪くなり、関係が悪化する事を避けたい思いが強く働き、
「きっと経験がないので、わからないのかもしれない」と考えると、依頼した仕事ができなくても仕方がないと諦めることができます。
これならば、イライラが少しは和らぐと思いました。
しかし、よく考えてみると、
「できるはずだ」という思い込みから生まれたイライラにも関わらず、相手の問題と考えている自分に気づきました。
それどころか、経験がないから仕方がないと諦め、相手をフォローしようと動き出そうとしている自分がいます。
フォローする事で、優しい頼り甲斐のある自分になろうしているのです。
これは、相手のためというよりも自分が満足するためにしようとしている事に他なりません。
より深く考えてみると、
思い通りにしたいという願いが、強いために、相手の仕事ぶりが気になって仕方がないことがわかりました。
一緒に仕事をしようと決めたにも関わらず、仕事を依頼しても、手放すことができず、対等な立場ではなく、自分を優位な立場に置いていることが見えてきました。
まだまだ利己心の強い自分に気づきました。
すると、イライラしていた気持ちが、いつの間にかなくなっていました。
これならば、相手を責めることなく、穏やかに接することができます。