草刈り・・・雑草から学ぶ
昨日、仲間との集いに来られた、ある方から、「主人の死期が近づいてきました。」という話を聞きました。
「気持ちをしっかりもち、残りの時間を大切にお過ごしくださいね。」
と、伝えしました。すると、
「はい、影で泣き、主人の前では、涙を見せないようにします。」
と話され、すぐに自宅に帰って行かれました。
コロナ禍で、母の最期を看取る事ができなかった私にとって、毎日10分でもご主人と面会できる事は、羨ましい限りです。
年齢が高くなり、身近な人の死を考える機会が、増えてきたように思います。
昔は、死ぬ事に大変な恐怖心をもっていましたが、このごろは、それ程の怖さを感じる事はありません。
それは、身体は滅んでも私と共に母が生きていると感じるからです。
ですから、今は、死ぬ事を考えるよりも、心に残る生き方をする事の方が大事だと思っています。
「日々の生活を充実させて、子どもや孫たちの心に残る生き方をし、身体が滅んだ後まで、自分を生かし続ける事ができたら、幸せだろうな。」
と、思っています。
月間誌で、稲盛和夫さんの特集を読んでいますが、死後も多くの人の心の中に生き続けている稲盛和夫さんを感じる事ができます。
人生、よい事も悪い事もありますが、その時々の自分のあり様が、人生を決めていきます。
稲盛さんは、常に前向きに生き、他人のために尽くされたから、他人の心にも多大な影響を与え、心に残る事ができたように思います。
他人のために尽くす事は、自分を生かし続ける事になります。
今度会った時には、
「脳梗塞で身体が十分使えないにも関わらず、車椅子を自力で動かし、散歩をされている姿を今でも鮮明に覚えています。ご主人から、必死に生きるエネルギーをいただきましたよ。」
と、私の心の中で生き続けるご主人のことをしたくなりました。