休校は、子育てのチャンス

須田敏男

須田敏男

テーマ:子育て

 台風の影響で、台風が過ぎ去り、朝から晴れていたにもかかわらず、小学校は休校になりました。
 児童の安全に配慮し早めに休校を決定した結果で、仕方がありません。
 休校になった分、保護者の負担が増えます。

 学校での生活のように先生がそばにいて生活し、安全に配慮しながら、充実した時間を送らせてたくても、家庭でできることには限界があります。
 その分、子どもたちには、保護者から離れて、時間的にも内容的にも自由に過ごす時間が増えていきます。
 この時間を充実させる事が、とても重要になります。

 この時必要な力は、自分で決めたことを自分の力でやり遂げる力になります。(自主性を発揮す、自立心を養うことになります。)

 活動内容はともかく、子どもの自立心を養う絶好の機会と捉えて、子どもと向き合う事が、大切になります。

 子どもが成長とともに身につける自立は、次の4つが考えられます。
 身辺自立・・・・・食事、排便、着替え、入浴などが自分でできる
 生活自立・・・・・挨拶、掃除、整理整頓、遊びなどが自分でできる
 学習自立・・・・・習い事、お稽古事、勉強、趣味などが自分でできる
 社会的自立・・・・組織活動、義務責任、関係作りなどが自分でできる

 小学生であれば、学習自立に重点を置きながら、社会的自立を目指すことになります。

 学習の自立は、学校から出された宿題だから勉強をするのではありません。
(何を勉強させればよいかわからないため、学校から出された課題をやってもらいたいという思いから「宿題したの?」と子どもに話す気持ちはわかりますが、目指すところは自立です。)

 自ら何を勉強したいか、どんな生活をしたいのかを考え、それを実行する機会にします。
 次の流れが役に立ちます。
1 机に座って行うことだけが勉強ではなく、「この子にとって何を身につけるておくとよいかを一緒に考えます。
 ※生活自立が不十分だと思えば、その内容も学びになります。学習を広く捉えると割と楽に内容を決める事が出来ます。
2 内容が決まったら、いつ、どのようにするかを一緒に考えます。
3 いつ、どのようにするのかが決まったら、必要なものを準備します。
4 必要なものが準備できたら、取り組みへの意欲を持たせます。
 (「期待しているよ。」「できると信じているから。」「頑張った証拠は何かな。」などの言葉かけが有効です。)
5 やり終わったら振り返り、気持ちを記録に残す。
 (気持ちを残すための用紙などを渡す。振り返る機会がないと止まれないのが子どもです。自分の言葉を記録に残すことで、やった活動に責任を持つ事が出来ます。)
6 子どもの頑張りを評価する。
 (よく頑張ったね。すごいね。できると信じてよかった。→言葉やハグなどの態度がとても有効です。できて当たり前にすると次につながりません。)

 初めからこれら全てがうまくいくと考えず、この流れを意識しながら、歩むことから始めるとよいかと思います。

 自立を目指している親に願いを肌で感じてもらう事が、成果につながります。


 子どもと一緒に歩く感じが、子どもに安心感を与えます。
 手を取って引っ張ると、立ち止まってしまう事があります。手を繋ぐうちに、子どもから手を差し伸べてくれるまで焦らず、ただ手を繋ぎます。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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