ストレスは、自分の中にある

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 私たちは、物事を善悪、美醜、利害、勝敗、遅速などで判断する事がかなり多いように思います。
 そして、それぞれの基準も人によって異なります。

 ストレスを抱えたり、トラブルを引き起こしたりする原因に自分の思いとのずれによるところが大きいように思います。
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 例 買い物に出かける時

 私は妻と一緒に買い物に出かけます。
 妻が出かけると言うと、私は車のキーを持って、直ぐに玄関に行きます。
 しかし、妻はなかなか玄関まで出てきません。イライラが募ります。

 そのため、早く出てくるように妻に催促する事がありました。

しかし、妻が、家の戸締まりをしてから出てくる事がわかってからは、イライラせずに待つ事ができるようになりました。
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 私たちは、ストレスの原因を外の世界に求める事がありますが、果たしてそうでしょうか。
 (遅れて来る妻が悪いからイライラすると決めること)

 妻が直ぐに玄関に出て来ると頭の中で、イメージしました。
 そして、妻がなかなか出てこないと、自分が判断しました。
 そして、結果として、気持ちが苛立ちました。

 このように全て自分の中で起きている事がわかります。
 (イライラは、自分が作り出していました。)

 この事は、買い物だけでなく、身の回りの全てに当てはまります。

・雨が降っているので憂うつになると思うと気分が憂うつになります。
・あの人は、苦手な人だと思うと、苦手な人として現れます。
・嫌いな食べ物だと思うと、不味くなります。
・解決が難しいと思うと、問題が難しくなります。
逆に
・晴れて気分がよくなると気力が湧いてきます。
・好きな人といると楽しくなります。
・好きな食べ物だと、食が進みます。
・挑戦してみようと思うと、意欲が出てきます。

 物事の捉え方一つで、気分も変わります。

 ストレスを少なくするには、物事の捉え方(イメージの仕方)を変える事が役に立ちます。

例 
 妻は直ぐに出て来ない→妻は戸締まりをしてから出て来る

 私の場合、l妻の行動を観察したり、妻の思いを聞いたりして、現実をよく見る事が物事の捉え方を変える事に役に立ちました。(現実と思い込みを区別する)

 一旦思い込むとなかなか変えられないものです。

 私も失敗の連続です。
 
今度は、私も一緒に戸締まりをしてから玄関に出てみようと思います。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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