感情の奴隷にはならない
人間関係でトラブルになった時、多くの場合、「自分が正しい」と考えて対峙しますが、これは、脳の働きによるものです。
脳は、自身の安心安全のために働くため、自分を正しいと判断しなければ自分を守ることができないからです。
自分は正しい・・・・自分の立場から考えると、これしか考えられない
というところではないでしょうか。
それぞれ自分の立場があるため、誠実にその立場から考えられたことについては、主張することは、間違っていないと思います。
トラブルの原因となるのは、この立場の違いによる事が多いと思います。
「なぜ、わかってくれないんだろう。」と思っても、立場が違うので、仕方がありません。
こんな時、お互いに譲り合ったり、うまくいくための新たな考えを生み出したりしながら、協調することを考えることが必要になります。
冷静に考えれば、その通りなのですが、これを阻止しようと感情が働きます。自分の立場を崩さないように感情が壁になって邪魔をします。
言い換えると感情は、脳の働きを守るための門番みないなものです。
そして、お互いの関係を良好にしたいという意思の強さがこの感情と対抗します。
(門の前で、一生懸命に意思が感情に門を開けてくれるように説得しているようなものです。)
これは、相手と戦っているというよりも、自分自身の中にある 「感情」と「意思」とのせめぎ合いです。
相手とうまく関わることができるかどうかは、この自分の中にある「感情」と「意思」に折り合いをつけさせるかどうかで決まります。
どうしても譲らない感情があるとすれば、その感情は、このことだけに限らず、様々な問題を引きずる厄介な存在になります。
感情のコントロールは、まさにここで働く意思の力に大きく影響されます。
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