寝られない子どもへの悩み

須田敏男

須田敏男

テーマ:子育て

夜眠れないことが多くて困っているお母さんへの返答です。
Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12237122587
大変ですね。お疲れ様です。
添い寝は、お母さんがそばにいることで、大きな安心につながります。
  しかし、それよりも大きな不安があると、なかなか眠りにつながりません。

  お子さんが抱えている不安に寄り添うことがとても大切になります。

 文面からすると、かなり学習への不安が大きいように思われます。
 学校生活の大半は学習になりますから、その不安が家庭生活にも影響を及ぼしていると考えることもできます。 家庭でのお子さんの様子を見て、自信がなさそうな発言や態度が多くなっていませんか?
例えば・声が小さくなった。
    ・人の顔色をうかがうようになった
   ・覇気がなくなった。
    ・下を向いていることが多くなった。
    ・笑顔が少なくなった。
    ・頼ることが増え、質問が多くなった。
    ・神経質になり、細かなことを気にすることが多くなった。
   ・不安を呼び起こす起きてもいない出来事を妄想することが多くなった。
    ・疲れた様子を見ることが多くなった。
など、就寝以外のお子さんの日常の言動で気づかれることはないでしょうか。
  文面には、 「文章問題や算数が苦手で、周りの子より遅れている感じがあります。理解力が乏しいようです」 「宿題や持ち物の準備に軽い強迫観念?とも感じるくらい、連休でもすぐ終わらせないと不安、明日の持ち物も、明日用意しておくから、と言ってもすぐに用意しないと不安で何度も催促してきます」 と書かれていますので、このことから推測してみます。

  娘さんは、真面目なお子さんです。そして、与えられたことをきちんとしようといつも心掛けている素晴らしいお子さんだと思います。
 しかし、思い通りにできないことへの不安が大きいのかもしれません。 この不安について考えてみます。 「できないこと」・・・・これが、自信をなくすことになります。学年を経る事に学習する内容が、難しくなります。わからないことも多くなっていきます。
 そのため、皆に追いついていけない自分を感じるようになります。そして、自信をなくし、どんどん取り残されていくように感じます。 もしそうならば、授業中は独りぼっちと感じているのかもしれません。
  このような不安があると考えるならば、お子さんの学校生活を知る必要があります。 そして、お子さんが抱えている本当の不安を探ることができます。(算数だけの問題ではないかもしれません。)
 学校の様子は、担任の方にお子さんの学校での様子を教えていただくとよいと思います。担任の方に時間を作っていただき、お子さんのことについて相談されてはいかがでしょう。家庭での様子を話し、困っているので相談したいと担任の方に連絡を取り、次の内容を担任から聞かれるとよいでしょう。
(内容)
  ・授業中の様子 (友達もいて楽しんでいるようだが、実際はどうか。心配だ。)
  ・友達とのかかわり(困ったときに助け合っているか,心配だ。)
  ・担任から見て、わが子の気になる事(学習面、性格、態度など)
  ・担任の我が子への対応(個別に学習支援をしていただいているかどうか)
  ・家庭でできること(家庭での親の姿勢や子どもへの対応の仕方、するとよいことなど)

  そして、その結果を踏まえて、お子さんと相談しながら、一緒に不安解消に役立つ取り組みをご家庭でされるとよいかと思います。
(「お母さんは、あなたの事が心配で、先生とこれからのことを相談したよ。」「〇〇をするとよいと言われたけど、あなたはどう思う?」などとお子さんに話の内容を伝え、学校と家庭で一緒になって娘さんを支えることを伝えながら、相談します。)
  これも一人で抱えないで家族に助けてもらうことも必要かと思います。 (娘さんの困りごとを家族で支え合おうと話すことができれば、それぞれの立場で支えてくれると思います。)
  お姉さんは、すでに学習した内容になるので、娘さんの助けになるはずです。

 また、家庭から離れますが、お子さんに出される宿題が、お子さんの能力とかけ離れているように感じるのであれば、別の宿題を出してもらうとか、軽減してもらうとか、担任の方にお願いした方がよいかもしれません。
(特別に支援が必要なお子さんになるようであれば、担任の方から学校の支援体制を伺うこともできると思います。) お子さんの学習の負担を軽くすることも、不安解消につながります。 まずは、学校とのパイプを作ることからだと思います。
 不安は、学習の事だけではないかもしれません。何が不安なのかを探り続けることが娘さんに寄り添うことになります。
 また、不安は伝播します。

 お子さんの不安が広がらないように支えるのは、お母さんの大きな愛しかありません。

 「大丈夫だよ。」「いつもそばにいて、支えているからね。」「困っていることや心配なことはない?」「お母さんに任せてね。何とかするからね。」と声をかけ、少しでも娘さんに寄り添っている気持ちを伝えたいです。
  お母さん自身は、どっしりと構え、不安になることなく、常に大らかに温かくお子さんを包んであげてください。

  焦らず、お子さんの不安を一つ一つ取り除く気持ちでいると落ち着いて取り組めます。

 混乱が不安を作り出します。 不安がなくなれば、以前の娘さんになるはずです。

 一年近くも耐えてこられたあなたです。 あなたは、大丈夫です。

 娘さんにとって、頼りになるお母さんです。

※ただし、かなり症状が長く、頭痛や腹痛もあるとのことですから、一度専門医(心療内科)の方から
 助言をいただくことも必要かと思います。 (心の不安定さは、原因が一つとは限りません。いくつか
 の原因が絡まって、ストレス不調が続き、自律神経にまで影響が表れていることが考えられます。)

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須田敏男
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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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