視点を広げる
子育ての仕方に口だしをする父親にイライラし、愚痴を知恵袋に書き込みを行った方へのメッセージです。
大変ですね。
お子さんが生まれてから、互いの子育ての違いに気づかされ、これまでその違いに対処できず、悩まされてきたのではないかと思います。
さて、今回の件ですが、「愚痴」とおっしゃっているのですから、一方的に自分の子育てを主張して、譲らないということではなく、ご主人の気持ちを受け入れようとされていることが推測されます。
この姿勢がとても重要です。
さらに、これから、お子さんの成長に合わせて、様々な出来事が起きます。
その時々に「愚痴」を言わなければならなくなるとストレスが解消されず、蓄積されていきます。
その結果、愚痴だけでは済まなくなる場合(ストレス不調、うつ病へ移行する場合)があります。(ご主人の思いが一方的に通る状態であれば、ストレスになります。)
今回、この場をどのように乗り越えるかが、今後の子育ての方向が決まります。(ご自身の健康状態にも影響を与えます。)
その意味から考えると、今、「愚痴」では済まされない大切な時期が来たと思います。
同じ事を繰り返さない(いつも愚痴にしない)ように、きちんとお二人で話し合われるとよいかと思います。
子育ては、結婚される前のお互いの家庭の中で、ご自身が育てられたときの育て方に影響を受けます。 つまり「育てられたように育てる」ことになります。
それぞれの家庭の色が出てくるので、必ず衝突します。
ですから、それぞれの子育てへの思いをぶつけ合うのではなく、お二人で作る家庭の新しい子育てをこれから始める気持ちで、ご主人と話し合いをされ、子育てを始めることが肝心です。
一方が我慢するのではありません。お互いが納得できる子育てを二人で決めることになります。
お子さんは、いつもご両親を見ています。そして、一番生きやすい生き方を選択しながら、成長していきます。
ご両親の違いがはっきりすれば、どちらにするとよいか迷います。 また、ご両親とも同じであれば、迷わず真似します。
言い換えれば、お子さんが健やかに成長するために、長い年月をかけ、「両親を比べると、何が似ていて、何が違っているのか」をお子さんに伝えることが子育てになります。
(当然、それを身につけて、お子さんが生きていきます。)
お子さんの立場になって、この視点から、今回の件で明らかになったことを整理してみます。
<似ているところ>
・私の両親は、私を愛してくれている。
・私の両親は、今欲しい願いを叶えてくれる時もあれば、叶えてくれない時もある。
<違うところ>
・今、私が欲しがっている事をわかっている親とそうでない親がいる。
・今、私の状態(眠い、お腹がすいた、おしっこでお尻が濡れて気持ち悪い、そばにいてほしい、
抱いてほしい等)をわかってくれる親とそうでない親がいる。
お子さんは、まだまだ自分で選択できない弱い立場です。
今は、お子さんの様子をじっくり観察し、両親がお子さんの泣き声や状態から、お子さんの思いを察するしかありません。
(私が、何を求めているかを察してほしいと訴えています。)
どうか、お二人でじっくりお子さんのために、子育てについて話し合いの時間を設けて、仲の良いご両親の姿を見せてあげてください。
(新しい決め事ですから、完璧なものはできません。また、初めから完璧な決め事にすることは、不可能です。そして、お子さんの成長によって変えなければならない決め事もあります。ですから、その都度変更する柔軟さをもって取り組まれると、お二人の間のトラブルも少なくなります。)
(お子さんは、お二人の姿をいつも見ています。お二人の素敵な姿を見せてあげてください。)
愚痴にするだけでは、もったいないです。
これからも、お二人の愛情で、お子さんがすくすくと成長されるよう心からお祈りしています。頑張ってください。