意思表示が自分の人生と家族を守る
日々のサポートの中で目の当たりにしていることですが、
パートナーに先立たれた方のそれぞれの環境や考え方によって、
その後の「生きる力」に大きな差が生まれています。
「一家の柱」として旦那さんに頼りきっていた奥さんも、
今度は自分が家の主として、様々な判断や情報収集する力が求められることになります。
一般的に女性は男性と比べ、子育てや近所づきあい、趣味などを通した交友関係が豊かです。
その特性を活かして、似たような経験があって信頼できる人や専門家などの人脈が大きな支えになります。
そして、財産管理や契約ごとも、一人に任せきりにせず夫婦間、お子さんとで共有していくべきです、
死別によるストレスは、女性よりも男性の方が大きなショックを受けると言われています。
実際、妻に先立たれた夫が、内にこもりがちになる実状があります。
要因としては、日ごろ、家事や生活全般を奥さんが担い、
奥さんの存在が無意識のうちに日常のペースメーカーや心の拠り所になっている場合が多いことにあります。
日頃から炊事などの家事力をつけておくこと、
また、趣味やボランティアなど、テーマを持った活動が喪失感や孤独感を埋めてくれます。
また、何気ないおしゃべりは癒し効果があり、声を出すことが健康につながると言われています。
運命や苦楽を共にしてきたご夫婦もいつかはどちらかが残されますが、
順番も時期も分かりません。
お別れのことなど想像したくありませんが、
「その時」以降の生き方次第で幸福度が決まると言っても過言ではありません。
100年人生と言われる時代、「伴侶亡き後の生き方」を夫婦で話し合って取り組む。
そんな柔軟さが必要ですね。