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コラム

ライフプランの限界

2023年4月3日

テーマ:終活

コラムカテゴリ:お金・保険

「ライフプラン」という言葉は定着していて、
FP(ファイナンシャルプランナー)などが、各所でライフプラン相談会などを行っています。

しかしながら、このライフプラン。
とても大切なことなのですが、現実的でないプランを立てているケースが少なくありません。

というのも、ひとことで言えば、
見えない先の先まで、無理に見える化しようとしているからです。
FPと言いながら営業に結びつけようとする側にも大きな責任がありますが・・・

例えば、
25歳の人に将来の年金の不安のために貯蓄が必要で、今から老後資金を・・・と言ったとしても、
50年も先の話をプランニングするのはかなりの無理があります。

今から50年前の昭和48年の頃の経済、貨幣価値、物価、社会保険制度・・・どれをとっても、
現代のこの環境んど想像できたでしょうか?

ロボットが仕事をしていて、電気で走る自動運転の車が走り、インターネットを当たり前に使い、
タブレットで面談や仕事をし、電子決済・・・こんな50年先の世の中を想像するのには無理で、
つまり、これだけ環境や価値が変わる先の先の世の中を都合よくプランニングするのは現実的でないということです。

私は、ライフプランは長くても25年までだと考えます。
それをさらに5年の5分割にしてプランニングする。

25歳の人は50歳まで。結婚、出産、子育てが終わるまで。
50歳の人は75歳まで。いわゆる年金生活の本格スタートまで。
75歳の方は100歳まで。最期を意識した幸せな人生の降り方。

住む場所、働く環境、お金の使い方、家の持ち方、誰と暮らすかなど、
現実的な考え方でプランニングする。
それでも、変化や不測のことが起きたら5年ごとに修正をしていく。

そして、人間に誰しも「死」というライフイベントがあるということを伝えたい。
いつなのかは決められないけれど、必ずやってくるイベント。
死後、自分の財産や身の回りのことを完結するまでがライフプランです。

この記事を書いたプロ

長谷川健

老後と相続の問題解決コンサルティングのプロ

長谷川健(株式会社ハセプロ)

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