子育てにつきものの「イライラ」(怒り)を5秒で解放する方法
こんにちは。
子育て感情トレーナーの高澤信也です。
人はいろんなことで悩みます。
・健康
・お金
・人間関係(親子、夫婦含む)
・仕事
・性格
etc.
悩みが違うのだから
原因も解決法も違って当然!
私は以前は本気で
そう信じ込んでいました。
だけど違ったんですよね。
人の悩みの根っこの
さらに根っこ部分は
実は共通だったんです。
人の悩みの大元中の大元、
つまり真の原因は、、、
/
欲望!
\
何かを欲してやまない
むさぼりの心です。
欲望の心はさらに
*怒り
*愚痴
というものを生み出します。
ちなみに仏教では
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(1)欲望(貪)
(2)怒り(瞋)
(3)愚痴(痴)
=======
を三毒と呼びます。
\人の心を毒する要因トップ3!/
ということです。
ちなみに欲望が
不動の一位なのですが、
その中でも次の5つが
「五欲」と呼ばれている
強烈な欲です。
↓
↓
1)食欲
2)財欲
3)色欲
4)睡眠欲
5)名誉欲
ーーーー
1)食欲
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お腹が空くと食欲が湧いて
ご飯を食べますよね。
食べないと死んじゃいますもん。
だけど人の欲は
これにとどまりません。
もっとおいしいのを食べたい!
もっといいものを食べたい!
もっとたくさん食べたい!
食事制限をしないと
健康を害するよと医師から言われても、
なかなか食事をセーブするのが難しい。
それがここで言う
『食欲』
です。
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2)財欲
ーーーー
言わずと知れた
「お金が欲しい!」
「物が欲しい!」
ってやつです。
ママ友がヴィトンのバッグ持ってた!
私もあれ欲しい!
(なんならもっといいの欲しい!)
なんてのはわかりやすいですね。
他にも、いま世界各地で
戦争が起こっていますが、
「その国の土地が欲しい!」
「埋蔵されている資源が欲しい!」
ってのもまさに財欲のなせる技。
ちなみに
「欲しい!」
だけじゃなく、、、
/
絶対に損したくない!
\
ってのも財欲です。
これは大昔の実例ですが、
「何がなんでも悩みを克服したい!」
「どんな大変でも絶対にやりたい!」
と言って初回相談に
来られた方がいました。
その志を受けて
一緒に頑張りましょう!
と告げたのですが、
お金がかかると分かった途端、
「じゃあいいです」と。
それだけならよかったんですが、
帰り際に
「人が悩んでいるのに
お金取るなんておかしいですよ!
ボランティアでやるべきだ!
あんたは信用ならない!」
と言われちゃいました_| ̄|○
生きやすさというモノは欲しい。
だけどお金は損したくない。
これも
『財欲』
による苦しみのひとつ。
そのままではこの方の
悩み苦しみはなかなか
癒えないかもしれません。
ーーーー
3)色欲
ーーーー
異性を性的に求める心や
好きな人から愛されたい、
あるいは嫌われたくない
という欲のことです。
テレビでもよく観ますよね。
おしどり夫婦と言われていた人が、
誠実の塊と言われていた人が、
実は不倫をしていた、、、
なんて報道を。
お恥ずかしながら
私も10代~20代前半くらいは
彼女がいるのに浮気相手が
度々おりました(( _ _ ))
頭では分かっていたんです。
そんなことしたら後が大変って。
一番大切な人を失うって。
それなのにその瞬間の
強烈な欲求に打ち勝てずでした。
今はそんなことはないですが、
あの頃は完全に
『色欲』
に打ち負かされていました。
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4)睡眠欲
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寒い冬の今朝のこと、
うちの愛しの息子ちゃんは
「お布団ちゃんが恋しい!」
「もっと寝ていたい!」
とほざいておりました( ̄▽ ̄)
これが「睡眠欲」ってのは
わかりやすいですよね。
でもそれだけじゃなく、、、
「楽したい!」
「めんどくさいことしたくない!」
「怠けたい!」
なんてのも含まれています。
うちの子なんて
家にいる時の大半は
ゴロゴロしてますので、
まさに
『睡眠欲』
のトリコなんでしょう(ーー;)
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5)名誉欲
ーーーー
相談の場に持ち込まれる率
ナンバーワンがこれです。
パートナーへの不満であれ、
わが子への不満であれ、
ほとんどがこれです。
「褒めて欲しい!」
「認めて欲しい!」
「大切に扱ってほしい!」
「バカにされたくない!」
etc.
承認欲求とか自己重要感
って言葉のほうが
わかりやすいかもですね。
この欲が強いほど、、、
*自分の価値を他者評価に委ねる
*嫌われることを過度に恐れる
etc.
あるいは
*ちょっと雑に扱われただけでキレる
*下に見られないようマウントを取る
etc.
といった生き方になりがちです。
とても苦しい人生ですね。
(私もここ、通ってきましたので 汗)
お釈迦さまは
「人は自分が一番愛おしい」
とおっしゃったそうです。
だからこそ
・認めて欲しい
・大切に扱って欲しい
・後回しにして欲しくない
・バカにして欲しくない
といった
『名誉欲』
がぶくぶく湧いてくるのでしょう。
以上、
五欲をお伝えしました。
・・・・・・・・・・・・・・
もし子育てする親に
先の色欲や名誉欲が
過剰なレベルで発動すれば、、、
「子どもから好かれたい!」
「絶対に嫌われたくない!」
あるいは
「感謝してほしい!」
「素直に言うこと聞いてほしい!」
「一番大切に思ってほしい!」
なんて思いが
強くなっているかもしれません。
だけどこれは
「愛の逆流」
愛情を上流から流すべき
親が愛されることを求めれば、
本来愛を下流で受け取るべき子どもが
上流に立って下流(親)に向けて
愛を流さないといけなくなります。
これを
「愛の逆流」
と呼びますが、
親の過度の色欲や名誉欲は
これを引き起こすリスクが
あることは覚えておきたいものです。
ではここで
人を苦しめる大元の原因である
<三毒(欲望・怒り・愚痴)>
の事例をお伝えしましょう。
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ハナコさんの事例
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ハナコさんは夫からは
「いつもありがとう」と言ってほしいし
子どもからは
「お母さん大好き」って言ってほしいし
職場の上司からは
「君のお陰で助かっている」と言ってほしい
これはいずれも
名誉欲。
これが三毒のひとつ
======
*欲望(貪)
======
です。
こんな欲を満たしたくても、
現実は、、、
・毎日ご飯を作っても、
夫は「ご馳走様」は言うけど
「美味しかった。ありがとう」は言わない
・子どもを喜ばせることを頑張っても
わが子は「我関せず」の自己中で過ごしている
・上司はミスやできていない部分を
指摘はしても認めるようなことは言わない
ハナコさんは
自分が望むレベルの「ほしい」
が満たされていません。
その結果、相手に対する
*強い怒り(正確には大きな不満)
が湧いてきました。
それが三毒の二番目
=====
怒り(瞋)
=====
です。
この怒り(不満)は
欲を満たすためのエネルギー。
その怒りを使って、、、
◆「ほしい」をくれない相手を責める
↓
・夫には「あなたも家のこと少しはやってよ!」
・子どもには「黙ってお母さんの言うこと聞きなさい!」
・上司には「あれは私のミスじゃありません!」
◆くれない人の愚痴を人に聞かせる
↓
・「うちの夫は全然ダメ。何もしない役立たず」
・「うちの子はわがまま過ぎてうんざりする」
・「うちの部長は上司の資質が無さすぎる」
◆それをもらっている他者に嫉妬して悪口言う
↓
・「タロウくんママってご主人に家事丸投げしてるらしいわよ」
・「タロウくんは勉強できるけど性格がちょっとね。。。」
・「同期のカエデはいつも上司に媚びてばっかり」
これが三毒のラスト
=====
愚痴(痴)
=====
です。
ハナコさんは
・満たしたい欲があり
・それが満たされず怒りが湧き
・怒りを使って愚痴に至る
なぜこれが
「毒」
になるのでしょうか?
それは、、、
・愚痴によって一瞬楽になる
↓
・主要なストレス対処として習慣化
(しかし根っこの三毒には手付かず)
↓
・いくら愚痴で凌いでも現実は変わらない
↓
・逆に苦しみが増す(=心が渇いていく)
↓
↓
↓
その結果
・欲望はさらに肥大し
・満たされない怒りが強まり
・愚痴なしには自分を保てなくなる
こうやって
『三毒』
にハマっていくわけです。
この仕組みは
アディクション(嗜癖:しへき)
と全く同じです。
アディクションとは
「分かっちゃいるけどやめられない」
悪習慣(依存)のことです。
・アルコール依存
・ギャンブル依存
・薬物依存
・性依存
・仕事依存
・ゲーム依存
・ネット依存
・共依存
などなど
どれをとっても
短期的には助けになるけれど、
中長期的には苦しみが増すばかり。
三毒(貪瞋痴)は
まさにこれの代表格。
心の渇き
↓
「満たしたい!」
↓
満たされない
↓
怒り
↓
愚痴
↓
↓
↓
心の渇きは悪化し
スタートに戻ってループ。。。
苦しみを再生産する
悪循環ですね。
・
・
・
では何かを欲することは
悪いことなの?
良くないことなの?
そんな思いが
湧いてきたかもしれません。
もちろん
・
・
・
そんなことはありません!
(キッパリ!)
欲求は行動の源泉。
ないと死んじゃいますから。
食欲のお陰で摂食し、
飲水欲のお陰で水を飲み、
性欲のお陰で命をつなげる。
こういったのがないと
そりゃ困るって話です。
じゃあ何が問題?
それは
========
欲する程度が肥大
========
だとちょっと問題に
なるわけです。
*現状では得られないものを求める
*必要以上に過剰に求める
*くれない人にまで求める
なんてことになると
それこそ三毒のとりこです。
上から順に例を言えば
◆無就労なのに贅沢な暮らし
↓
自分が行動しないと手に入りません
◆「誰からも」嫌われないこと
↓
好き嫌いは人の感情だから
コントロールなんてできません
◆毒親から承認してもらうこと
↓
それができる人なら
元からもらえてきたはず
ところでこの『欲望(貪)』
どんな人が過度になると思いますか?
それは
↓
↓
↓
*心が渇いている人ほど
強烈に欲しがち
・心の渇き
↓
・ある程度得られる
↓
・「これじゃ足りない!」「もっともっと」
↓
・満たすことに執着(=ハマる)
↓
・過度の欲は満たされにくい
↓
・三毒(貪瞋痴)のループへ
↓
↓
↓
その結果、、、
・日常が不満や不快だらけ
・妄想が止まらず苦悩する
・被害者意識に囚われる
・「満たされている人」への嫉妬で苦しむ
・「くれない人」への恨みで苦しむ
etc.
渇きが生み出す
耐え難い苦悩の悪循環です。
ところで
「渇いている人」って?
それは幼少期に
子どもの重要ニーズである
★“情緒的“な関心や関わり
を重要他者である親から
さほどもらえなかった人たち
例えば
・アダルトチルドレン
・ヤングケアラー
・毒親育ち
・不在がちな親
etc.
子どもの頃の渇きが
大人になってまで続く。
なんとかこの
悪循環を断ち切りたいですね。
どうやって断ち切れる?
こういった本質的な苦しみを
断ち切る方法は、それを手助けする
領域によって違いがあるものです。
・心理学に基づく心理療法
・脳科学に基づくアプローチ
・スピリチュアル
・自己啓発
・宗教
そのほかいろいろ・・・
自分に合うもので、
やりやすいものがあれば
それが一番だと思います。
絶対的で普遍的な正解が
あるわけではないですから。
ですがここでは
個人的にオススメするものを
お伝えしようと思います。
とはいえ三毒の全部に対する
対策をここでお伝えするのは
流石に難しいので、
個人的に非常に助けられた
『欲望(貪)』
への対処策をお届けします。
=============
★三毒のトップワン
『欲望(貪)』
に立ち向かうアプローチ
=============
①自分が不快や不満を感じていることに気づく
▼
②自分が強く欲しているものを探索する
▼
③何をどの程度欲しているか正直に見つめる
(自分の欲と向き合う、ごまかさない)
▼
④現実的&最低限レベルだけ満たす
▼
⑤探索して「すでにあるもの」に気づく
すでにあるものって?
たとえば
*病気はあっても
命がある(生きている)こと
*豪邸じゃないけど
屋根付きの寝床があること
*大親友はいないけど
薄くてもつながりがあること
*ご馳走じゃないけど
今日も三食摂れたこと
*子どもは不登校だけど
生きていてくれること
などなど
めっちゃコンパクトに言えば、、、
==============
【1】自分の過度の欲に気づく
↓
【2】「ないもの」ではなく
「あるもの」を観る
==============
だけだったりします。
「ないもの」を見ることを
*不幸への道
「あるもの」を観ることを
★幸福への道
と呼びます。
心の渇きは
「ないもの」
を見る習慣が生み出す苦悩であり、
それが不幸への道。
正反対にある
幸福への道は
『知足』
”足ることを知る”
にあり!
です。
そうです。
タイトルの○○に入るのが
=====
★知足
=====
です。
簡単ではないですが、
今日の記事を参考にして
/
★「あるもの」を観る!
\
をちょっと頑張ってみる。
そして
1ミリずつでもいいから
/
★幸福の道
\
に向かって行ってください!
健闘を祈っています!!!