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コラム

なぜ親が無力さを受容するほどわが子の問題が解決するのか?

2024年3月28日

テーマ:子育て

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育


自称、子どもの心の代弁者!
子育て感情トレーナーの高澤です。




今週は3日間出張で
福岡を離れています。




その間にウチの息子さんは
春休みでばあちゃんちに
行ってしまうのですよ。




なので2週間以上
会えない。。。




それが寂しくてたまらん
とーちゃんの私です(T^T)




それはさておき
出張のお仕事内容は2つ。




ひとつは元ひきこもりの
親御さんの自助会サポート。


もうひとつは
現役カウンセラーたちに
ひきこもり支援の教育。




どちらも行政がらみの
お仕事です。




ひきこもりと聞くと
特別な家庭で起こる
特別な問題と見られがち。




でも実際は
どんな家庭でも
起こりうることです。




当事者はいろんな課題を
抱えて生きづらくなっています。




心理的なものだと
例えば

・低い自己肯定感
・強い対人不信
・過度な対人緊張
・歪な対人距離
・感情調整の困難さ
・不快感情を増産する思考の癖
・不快耐性の低さ
・依存心の強さ
などなど




こういった『課題』が
未解決のままだから
人の中に入れないし、

入ったとて
うまく打ち解けることが
できないわけです。




ではこういった課題が
いつ、どこでインストール
されたかと言うと、

話を聞けば聞くほど
当事者が育ったある環境の
問題が浮き彫りになってきます。




それが、、、







●わが家




こう書くと
虐待だとか毒親だとかに
意識が向くかもですが、
そうではないことが大半です。




あるあるを書くと、、、

・両親(夫婦)の不仲
・親の価値観を子にも要求
・言葉が肯定形より否定形
・不機嫌を態度で示す
(でも何が嫌かは言わない)
・嫌なことは「相手のせい」
・自分を変えるのではなく
 子ども(相手)を変えたがる
・わが子に「あるもの」ではなく
「ないもの」に目を向ける
etc.




どうでしょうか。




これって
特別な家庭だけにある
特別なことでしょうか。




決して望ましくないですが、
多くの家庭で頻繁に起こる
ありようです。




そんな環境で育って
不登校やひきこもりに
なる子どももいれば
ならない子どももいる。




あるいはそうなっても
そこから脱却できる子もいる。




それを分ける要因として
次の2つが非常に大きい。




一つめは
★「出会い」




家族以外の他者、
たとえば

・ともだち
・恩師
・深く関わってくれる人




そういった人たちとの
出会いによって救われる
ことは少なくありません。




超大事なリソースですが
何せこれは『ご縁』。

コントロールができません。




そこで
二つめの要因。




それが、、、







★親育ち




親自身が、、、

このままでは良くない!

私が変わらなければ
この子の苦しみは減らない!

これは私の課題だ!




そう腹を括って
自分の課題として
解決に取り組む。




わが子が生きやすくなるよう、
対等な親子関係を築けるよう、

「親の私にできること」
「親の私がすべきこと」

に取り組んでいく。




これが間接的に
わが子に良い影響を与え、
問題解決に与するわけです。




冒頭で書いた
わが子が元ひきこもりの
親御さんたち。




子どもはすでに
社会参加を果たしているから
自助会を卒業してもいいはず。




なのに、
それでも、、、


親の自分が
もっと育たなきゃ!

子どもを動かすんじゃない!
行動するのは親の自分!


と超弩級の勇気で
親の自分を育てる
『親育ち』にいまなお
取り組み続けておられます。




その勇者の姿勢には
本当に頭が下がります。




でもね、この方たちも
そこに至るまでには
たくさんのご苦労がありました。




最初の頃は
動かない我が子への怒り、
事態が動かないことへの不満、
未来を悲観しての不安。




これだけでも苦しいのに
お決まりのように
夫婦でバッテリーが組めない。




協力しない夫への不満が
語られることも多々。




ここまではどの家庭も
似たり寄ったりです。




だけど、
解決に向けて進んでいくか、
それとも膠着(衰退)するか。

ここを分ける大きな
ターニングポイントがあって、
この親御さんたちは
そこに力を注いだんです。




それは
こんな自問自答で表せます。







=============
★協力的な夫婦(両親)に
変わっていくために
私にできることは何?
私がすべきことは何?
=============



この問いが
こんな流れを生み出しました。




母は自分ひとりで
「できないものはできない」
という無力さを受容した

   ↓

「夫婦で協力」
を育てていくために
自分の課題に取り組んだ

   ↓

「助けが必要です」
と夫に真摯に訴えた

   ↓

徐々に協力体制が築かれた

   ↓

わが子の問題解決以前に
夫婦関係が改善した

   ↓

夫婦がバッテリーを組んで
わが子のサポートにあたった

   ↓
   ↓

徐々に問題が解決していった




もちろんこの努力をしても
「夫婦で協力」
が難しいご家庭もあります。





でも何もしなければ
事態は1ミリも前に進まない。




だからこそ
まず親の私たちが
自分の課題に取り組んでいく。




ここが起点になります。




もしあなたも
わが子の問題の解決のために
夫婦関係の改善は必要!
と感じておられるなら

ぜひこの問いを
活用してみてください。
  ↓↓↓
=============
★協力的な夫婦(両親)に
変わっていくために
私にできることは何?
私がすべきことは何?
=============

この記事を書いたプロ

高澤信也

「子育て力」をはぐくむカウンセリングのプロ

高澤信也(カウンセリングオフィス トリフォリ)

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