子どもの心の傷とその影響②
トランプ大統領の姪メアリー・トランプさんのインタビュー動画「ドナルドの3年半は酷すぎた」を観ました。
彼女は『世界で最も危険な男』という著書でも有名ですね。
その動画で特に注意を惹きつけられたのは、ドナルド・トランプさんがどれほど酷い大統領だったか、という点ではありません。(そもそもアメリカ国政の実情を知らないので、酷い・酷くないなどと言えませんしね)
姪という身内が何気なく語った言葉には、ドナルドくん(幼少期のトランプ大統領)が幼少期に過ごした「家庭」の深刻さが含まれていました。
この事例から、子育てが子どもにどんな影響を与えるのかについてお伝えします。
トランプ大統領の子ども時代のわが家
個人的主観ですが、メディアによる報道で見聞きするありようが少々「過剰」な気がしていて、どんな子ども時代だったのかな?と気になり、探索している時に出会ったのが先の動画です。
動画では大統領の両親について少し触れてありました。
父親は非常に強権的な方だったようです。特に女性の意見は完全無視だったと述べていました。
一方で母親は病気がちだったとのこと。ドナルドくんが2歳半の時にはほぼ接触がなく、メアリーさん曰く「彼は母親に見捨てられたと思っていた」とのことでした。
彼は思春期となる13歳の頃にはすっかり悪ガキになっており、父親は寄宿舎制の軍隊式の高校へ「放り込んだ」とのこと。そのとき母親は父親に掛け合うこともかばうこともしなかったとも述べていました。
機能不全家族で失われるもの
あくまでも動画という限定された情報を参考にしているため一概には言えませんが、先のような環境で子ども時代を過ごしたドナルドくんのお家は
*機能不全家族
だったのではないかと思います。
機能不全家族とは、本来家庭という環境が果たすべき機能が「うまく働いていない」家庭のことです。特に子どもの育ちに欠かせないニーズが脅かされる家であれば、そこは間違いなく機能不全家族と言えます。
子どものドナルドくんはもしかすると、、、
●「ぼくは愛されない」
●「人は信用ならない」
●「誰も助けてくれない」
などといったことを誤って決めてしまったかもしれません。
そう思うと、今のトランプ大統領のありようは好きにはなれませんが、子ども時代のドナルドくんには同情を禁じ得ません。
子育てで大切なこと
子どもの心の育ちには欠かせないニーズというものがあります。
*愛や保護や尊重
*勇気づけ
*自由な感情表現
こういった関わりを通じて子どもの心にはこういった信念が芽生えます。
●「私は愛されている」
●「私には力がある」
●「私は私であっていい」
子どもがわが家でこういった大切なものがもらえていたら、それをもらえなかった場合に比べ、大人になった時に無理のない生き方ができることでしょう。
私たち親がどのようにかかわれば、、、
「じぶんはたいせつにおもわれている」
「じぶんにはちからがある」
「ひとはしんらいできる」
、、、と子どもは信じることができるだろう?
この問いの答えが、子どもの心の育ちにきっと役立ちます。
言葉を変えると、こういった信念を子どもの心に育てることが、私たち親の仕事なのかもしれませんね。