強度・軽度近視における度数1段階の意味
HOYAの新レンズHOYALUX Vivinaが発売されたので、説明を。
HOYALUX Vivinaがどういうレンズか?
内容を確認する限り、要はHOYAの最高級individualレンズ『極』のindividualではないレンズと思います。
設計としては、
『側方Naturalアジャスト設計』『近用Naturalフォーカス設計』『両眼Naturalコントロール設計』
『両眼複合累進設計』『両眼バランス設計』『度数別スマート設計』『乱視軸ズレ補正』
『エゴノミック・インセット設計』が入ってます。
※細かい設計の説明は、HOYAのサイトや過去のコラムをお願いします。
自分たちもレンズ設計は膨大にあるため、
全てのレンズ設計を丸暗記しているわけではないので、
資料片手に説明してもらえると思います。
他には、カーブやフレーム形状に合わせたりもでき、
スタイルとしてもField(3種)、City、Room(2種)と計6種類に分けられます。
ざっと見ても、やっぱり『極』と同じ設計となってます。
『極』と異なる点
『極』と異なる点としては、パーソナルフィットがなくフレーム形状のみ合わせてる、
極セレクターを使って趣味などの生活環境で細かくタイプを分けしていないなどが
相違点かなと思います。
価格的な部分と、設計的な部分を考えると、価格的にあまり差がないということなので、
個人的には、『極』を選ぶと思います。
このVivinaの意義
このレンズが新発売されたことで、iindividualではないレンズが全て出たことになると思います。
individual極⇒Vivina
individual雅N⇒Optina
individual望⇒Welna
individual紬⇒Synchro
正確には違うと思いますが、これにより、眼鏡店にとっては結構楽になるかと。
昨今では、遠近レンズなのに、アイポイントシールを用いた
ミラー法すらしない店があると聞きますが、
individualレンズは、それに加えてパーソナルフィットがあるため、
LLiや他の機器を使って、頂点間距離・傾斜角・そり角を測定します。
もちろん、機器がなくても、技術とやり方を知っていれば、
アナログな方法でも可能です。
自分はダブルチェックのため、デジタルとアナログの両方のやり方をしますけど、
これをしない場合、individualレンズの意味がほぼなくなります。
そのため、頂点間距離・傾斜角・そり角の測定をせずに、
individualレンズを販売してたり、ネット通販をされている店にとっては、
かなり良いレンズと思います。
頂点間距離・傾斜角・そり角を測定しないならば、
デフォルトの『極』より、Vivinaが良いと思いますが、
後は、どのくらいの価格差があるかによります。
ただ、アイポイントシールを用いたミラー法は、遠近レンズならば必須となります。
設計グレード
individualレンズは
極>雅N>望>紬
それ以外は
Vivina>Optina>Welna>Synchro
となります。
これを単純に混ぜるとなりますが、
極>雅N>望>紬>Vivina>Optina>Wellna>Synchro
場合によっては
極>雅N>Vivina>Optina>望>紬>Wellna>Synchro
となるとも考えます。
理由としては、『極』『雅N』『Vivina』『Optina』には、
望・紬・Wellna・Synchroにはない設計が入っています。
また、紬とWellnaの設計グレードはWellnaが良いものの、
紬にはパーソナルフィットが入っているなど、
考え方や状況によっては、色々と変わると思うので、
これは、各眼鏡店に聞いてみると良いと思います。
特にオリジナルレンズについては、その店の方しかわからないため、
何が違うか、詳しく聞いてみると良いと思います。
レンズの種類が多いため、そのレンズを扱っていない店には、
大体のグレードしかわからず、細かい違いは説明できないので。
まとめ
Vivinaが発売されたことで、価格や状況に合わせて、
細かく提案することができるようになりました。
個人的には『望』より上のレンズならば、
価格よりも設計・見え方を重視される方が多いと思うので、
それならばindividualレンズの方が良いと考えます。
ただ、これは個人の考えであり、価格とのバランスや状況、
眼鏡作製技能士の考え方で、違うと思うので、
レンズについては、詳しく聞いてみると良いと思います。
次は、『遠近・中近・近々の遠用ポイントでの視力』について



