クロスの表面のたわみ、シワができる理由
慎重に選びたい天井用クロス
壁紙が決まったら次は天井のクロスです。
快適な住環境づくりには、天井に張るクロス選びも大きく関わってきます。
ところが、壁紙は気合いを入れて選ぶのに、天井クロスはそれほどこだわらない、という方が多くいらっしゃいます。
実は天井のクロス次第で、お部屋が明るくなったり、暗くなったり、狭く見えたり、広く見えたりしますので、壁紙と同じくらいこだわって選びたいものです。
毎日暮らす家、そして、何年も使うものですから、後悔することがないよう、天井クロスの基礎知識をご紹介いたします。
壁用クロスとの違い
そもそも天井クロスと壁のクロスでは、どんな違いがあるのでしょうか。
メーカーのカタログには壁用クロスと天井用クロスが分かれて紹介されています。見た目は変わりがないように見えますが、壁用に比べて天井用はサンプル数が少ないのはなぜでしょうか。
天井は、下地の凹凸や壁紙のつなぎ目が目立ちやすく施工の難しい場所です。したがって美しく仕上げるために、カタログには少し厚手のクロスがセレクトされています。
また壁紙とのコーディネートがしやすいようにホワイト系が多く、柄物でもあっても、柄そのものに向きがないタイプ、つまり部屋に方向性を作ってしまわないようなものが選ばれています。つまり、どれを選んでも無難に仕上がるようなタイプが、天井用クロスとして紹介されているのです。
ですから、天井にふさわしいクロスの条件を把握していれば、壁紙の中からお気に入りのものを選んでも差し支えありません。
天井用クロスのポイントまとめ
天井にふさわしいクロスのポイントは「壁紙とマッチする」「厚手である」「方向性がない柄」、この3点を押さえておくと良いと思います。部屋を構成するのは天井、壁、床です。部屋ごとに、このバランスを考えて、天井クロスを選びましょう。
また、消臭や調湿など、さまざまな機能のあるクロスを使うこともおすすめします。天井の場合、窓やドアなどのある壁よりも、広い範囲に張ることができますので、その分効果も期待できます。
次回は具体的な天井クロスの選び方をご紹介したいと思います。