クロス・壁紙の種類
部屋のイメージを決めるクロス
リビング、ダイニング、キッチン、トイレ、洗面所、寝室など、それぞれの部屋には役割があり、それにふさわしいクロス(壁紙)があります。
また、壁は部屋の面積の大部分を占めるため、クロスはその部屋のイメージを左右する大事な要素です。後悔することがないよう、慎重にクロス選びを行いたいものです。
今回は部屋ごとにクロスの選び方を考えてみたいと思います。
各部屋にふさわしいクロス選び
リビングは家族が集う憩いの場であり、ときにはお客さまをお迎えする場にもなります。個人的な好みや趣味に走るよりも、シンプルで飽きのこないデザインがおすすめです。
インテリアとの調和も大切で、お部屋を広く見せる、明るい色を選ぶとよいでしょう。
ダイニング、キッチンもまた、家の中心であり人の出入りが多い場所です。大切なのは居心地の良さと清潔感で、インテリアや家電との相性も考慮しましょう。キッチンとダイニングが続き間になっている場合は、統一感を持たせることも重要です。
トイレ、洗面所は使う頻度が高く、ときにはお客さまも使用することがありますので、特に気を配りたい空間です。他の部屋のクロスに比べて、拭き掃除をすることも多いので、まず汚れが目立たず、掃除をしやすいクロスを選びたいものです。
便器や洗面台と、違和感なく融合する色がいいでしょう。狭い空間なので、大きな柄のデザインは避けたほうが無難です。
玄関のクロスは家の印象を決めるものですので、和風、洋風、シンプルモダン、ナチュラルなど、家全体と調和することが大切です。
加えて、お部屋との繋がりも考慮しましょう。また、手垢や傷がつきやすい場所でもあるので、手入れが簡単で耐久性に優れているクロスをおすすめします。
寝室はプライベートな空間ですので、好みのものを取り入れやすいのですが、1日の疲れを癒し、安らぎを感じさせるような壁紙がいいと思います。
長く使うことを考えて選ぶ
通常、壁紙は一度張ると次のリフォームまでに何年も使い続けるものです。したがって、失敗のないようにしたいものです。
幅広い選択肢の中から選ぶのは至難の業ですが、イメージだけでもお伝えいただければ、我々プロがアドバイスすることが可能です。
次回はさらに具体的に、色別、機能別の選び方をご紹介したいと思います。