コラム
クロス・壁紙の種類
2015年10月14日
これだけは知っておきたい壁紙の種類
壁紙は「クロス」とも呼ばれ、内装の壁面や天井面の仕上げに、合板や石膏ボードの上に張り付けるものです。壁紙ひとつで室内のイメージが一変しますので、こだわって選びたい内装材のひとつです。
しかし壁紙は、素材、色、柄、デザインのバリエーションが実に多彩で、各メーカーのカタログは分厚く、何を選べばいいのか迷ってしまいます。そこで、一般的な壁紙の種類をご紹介したいと思います。
代表的な壁紙の種類
もっとも普及している壁紙は「ビニールクロス」です。ポリ塩化ビニールを主原料に、表面にプリントや発泡、エンボス加工を施すことによって、多彩なデザイン、柄をつくることができ、最近は自然素材のような高級感を漂わせるものもあります。
布や紙に比べて低コストで、施工が容易なため工期が短くてすみ、工事費用を抑えることもできます。しかし、化学物質が添加されているため、過敏症、アレルギーの方は敬遠することがあります。
「紙クロス」は、コウゾやパルプを原料にして作られた紙に、プリントやエンボス加工を施したものです。紙の持つ特性として、通気性や調湿性、吸音性に優れているということがあげられます。
デザイン、柄も豊富で、独特の雰囲気を持つ輸入品が豊富にあります。
ビニールクロスに比べて高価で、施行に手間がかかりますが、自然素材の好きな方に好まれています。
「布クロス」は、レーヨン、綿、麻、絹などの布に紙を裏打ちして仕上げたものです。色、柄とも豊富で、自然の風合いが楽しめ、織物ならではの高級感があります。結婚式場などのフォーマルな場所で使用されることが多い壁紙です。
コストは高めですが、一般住宅では部分使いをしても雰囲気を楽しめます。しかし汚れが落としづらいというデメリットもありますので、使う場所を選びます。
ほかにもいろいろ多彩なクロス素材
このほか、木やコルクを薄くカットして、裏にアルミと紙を張り合わせて仕上げた「木質系壁紙」や、紙と珪藻土を混ぜた「珪藻土壁紙」、石や土、金属、ガラス繊維で作られた「無機質系壁紙」などがあります。
さらに抗菌、消臭など、さまざまな機能を備えたクロスもありますので、デザイン、色、柄、予算、メンテナンスなど、総合的に検討してイメージに合った壁紙を選んでください。
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