メーカーが修理不可とランク付けした時計
自分自身も選ばれる立場にあるがゆえに ともすれば禁断のテーマですが(笑)
時計の種類と状態によってお答えは異なってきますが、敢えて一般論を申し上げると下記のようになります
防水性を追求するのならばメーカーのサービスセンターへ・・・ですが
防水性の高い時計が増えてきているにも関わらず、時計のトラブルの原因で意外と多いのが水入り、湿気入りです。
防水性の低い時計の場合、オーナー様は最初から汗・水に注意しながら使用されますが、防水性の高い時計を使用する場合、その防水性を信じるあまり、水に対する注意をされない場合が多いようです。
購入時の防水性は、経年とともに裏蓋パッキンやリュウズパッキンの劣化、あるいはケースのサビによる腐食でどんどん劣化していきます。
当初の防水性を持続させる為には、ケースをサビさせない事、裏蓋パッキン・リュウズパッキン等をメーカー純正のパッキンで交換しておくことが必要です。ところが、純正のパッキンはメーカーのサービスセンターでなければ入手出来ない場合が殆どです。
どこの受付店舗が、どのブランドのサービスセンターと取引をしているかを確認する必要があります。
メーカーで防水検査をすれば安心!?
「電池交換の度にメーカーで防水検査をしているから安心!」と思っているのであれば 半分正解、半分誤りです。
時計の電池寿命は機種によって異なりますが、2年~3年のものが殆どです。
肌着は毎日でも洗う方が多いのですが、腕に直接着ける 腕時計は毎日洗うわけにはいきません。
汗や汚れが付着したまま2~3年放置すれば ステンレスにサビが発生してしまう可能性が高くなります。
いくら純正のパッキンに交換してもケースやリュウズのサビが進行してしまえば 金属の表面が凹んでしまい 防水性が低下してしまうのです。このような場合は ケース交換やリュウズ交換を提案されます。
ケースや部品は在庫の保存期間がありますので、販売中止から7~8年経過している時計であれば 交換部品もなくなってしまいます。
防水検査はあくまでも「検査」です。防水性がいつまでも続くわけではありません
腕時計の防水性を持続させる為には
まとめると・・・
①止まってから電池交換や防水検査をするのでは手遅れの場合がある
②防水検査はメーカーに依頼する
③サビを防ぐ為、毎年外装のクリーニング
がお勧めです