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衞藤憲太郎

時計修理、修復とビフォーケアのプロ

衞藤憲太郎(えとうけんたろう)

株式会社ハナブサ

コラム

修理料金が2重価格のブランド、並行品は受け付けないブランド

時計を買う前に知っておきたいこと

2015年7月10日 / 2015年8月16日更新


修理料金体系が2重価格のブランドかどうか確認すること

平行輸入の時計が増えてきている中、正規店を守る為にメーカーもいろいろな策を講じています。
その一つが修理料金体型が2重価格のブランドです。
正規店の保証書を持っている、あるいはシリアル番号がメーカーに登録してあるのであれば 特別価格で優待されますが、保証書がない、あるいはシリアル番号が登録されていないのであれば割増価格になってしまうというものです。
ブライトリングやタグホイヤー、ルミノックスがその代表選手です。
正規店でお買い求めの場合、この特別価格(会員価格)を利用しない手はありません。
自社でお買い求めになった時計のアフターサービスとして、かなり良心的な価格設定になっています。

正規店の保証書は保証期間が過ぎても保管し続ける

シリアル番号で登録されていないブランドで2重価格を設定しているブランドのもの
例えば NIXON(ニクソン)などは保証書の期限が過ぎていても 正規店で購入した証明として保証書があるかないかで修理価格が大きく異なります。
非規店で購入されたものは全て2倍の価格が請求されます。
個性的なデザインのブランドだからこそ バンドは既製バンドで交換をするとイメージが崩れてしまいますし
リュウズ(時刻合わせのボタン)は既製品では合いません
結局は部品を持ったメーカーに依頼しなくてはならなくなります
小さな保証書1枚でも大きな力を持った保証書ということになります




正規店で販売したものだけ修理を受け付けるブランド

気をつけなくてはいけないのは正規店で購入したものだけ受付をするというブランドです。
フランクミューラーはシリアルナンバーで管理しているので、正規店で購入されたものか並行品で購入されたものか輸入代理店が把握しています。
正規店で購入したものでなければ 修理を受付てくれません。
フランクミューラーでも弊社でメンテナンス可能ですが、ケース、リュウズ、金属バンドなど純正の外装品は手に入りません。

他にもシリアル番号では管理していないが 保証書が無いと受付ないブランドがあります。
Tendence(テンデンス)など 比較的新しいブランドがそうです。
間違いなく本物の時計であるのに 保証書が無い場合 修理は受け付けてくれません

防水検査、外装部品はメーカー修理が基本です

技能士の技術がいくら高くても 純正部品が入手できなければ、修理が出来ない場合があります。
凝ったデザインのバンドは純正品でないと交換出来ない作りになっていたり、リュウズ(時間合わせのボタン)など外装部品も純正品でなければなかなか合わせられません。見つかったとしても防水保証出来ません。
「壊れたら諦める」時計ならばそれでよいでしょうが「いつまでも使い続けたい」時計であれば 正規品の安心感は捨てがたいのではないでしょうか
 

私達時計職人ができること

メーカー、メーカーとメーカーを連呼しましたが・・・
電池交換や分解掃除など、技術だけで対応できるものは 私たち時計職人で対応できるものが殆どです

それぞれの特徴、利点を充分理解し大切な時計を少しでも長くキレイにご使用ください

この記事を書いたプロ

衞藤憲太郎

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