腕時計の裏蓋に保護シールが貼ってある場合

衞藤憲太郎

衞藤憲太郎

テーマ:時計の取り扱い方

保護シール

輸送中や保管中のキズを予防するためのもの

毎日 使用している時計であっても意外と気づかないのが
この裏蓋の保護シールです。
特に金属製のバンドの時計の場合
保管中にバンドの止め金具と擦れて裏蓋にキズがついてしまうことがあります
そのキズ予防に貼られているシールなのですが
販売店の多くではこれを 剥がさずに
あるいは保護シールの意味のご説明無しにお客様にお渡ししているようです

保護シールは無色のものや ブルーのものが殆どですが
保護シールが貼られていることさえ気づかず
電池交換にお持ち込みになられた時の状態が上の写真です

保護シールを貼ったままご使用を続けると・・

保護シールほ弊害
最初の写真の保護シールを剥がした状態がこちらです
長年のご使用により
シールと裏蓋の間に汗・汚れが入り込みサビになってしまったり
シールの接着剤そのものが裏蓋の変色の原因になってしまうようです
この時計の場合は焦げ茶色の箇所のサビが進行して
凹みが出来てしまっていました

確かに小キズは予防できますがサビが出来てしまっては元もこもありません
毎日 何気なく使っている時計だからこそ
裏蓋やベルトを一度チェックしてみられることをお勧めします

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衞藤憲太郎
専門家

衞藤憲太郎(時計修理技能士)

株式会社ハナブサ

時計の寿命を延ばすビフォーケア(事前のケア)として「分解掃除を伴わない時計クリーニング」を提唱し10年。壊れていない時計のメンテナンスまで受付出来るのは、しっかりとした修理技術の裏付けと豊富な経験値が

衞藤憲太郎プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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