ひきこもりは『問題』ではなく『転機』だった

中光雅紀

中光雅紀

テーマ:解決のための視点

新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

今年は丙午。

この年に生まれた女性は、気性が激しく、夫の命を縮める

という迷信から、1966年には実際、生み控えで、

出生数が約25%も減少したそうです。

迷信とはいえ、その影響力は怖いですね。

「ひきこもりは待つしかない。結果、多くは回復できない」

といった迷信が広がっている気配も感じます。

何事も「事実からスタートする」ことが重要です。

印象や憶測だけで判断すれば、誤った方向へ向かうでしょう。

長い苦悩に終止符を打てる年にしましょう!

先の見えぬ不安に憔悴しきる親たち

わが子が立ち止まり、自分の殻に閉じこもってしまう。

その状態が続けば、どの親御さんも例外なく疲弊します。

わが子でありながら思うようにならない苛立ち。

そして、先の見えない不安。



気づけば心身ともに消耗しきっている、

という声を多く耳にします。

これは特別なことではありません。

親であれば、誰にでも起こりうる状態です。



親御さんは、何もしていないわけではありません。

悩み、考え、心配し、どうにかしようとしています。

それでも苦しさは和らがず、

時間が経つほど重くなっていく。



ここで一つ、立ち止まって考えてみてほしいのです。

心が折れてしまわぬよう、少しでも不安を軽減できる

方法はないものかと。

「苦悩」から「苦労」への昇華

私たちは、親御さんに一つの見方をお伝えしています。

それは、

日々の「苦悩」を「苦労」に変えていくという視点です。

「苦悩」とは、思い煩い、悩み続ける状態です。

そこには痛みが伴い、出口が見えません。



一方で「苦労」には、

その先に何らかの達成や意味があります。

大変ではあっても、前に進んでいる感覚があります。



問題の中心は、

わが子の状態そのものではありません。

その出来事を「苦悩」として抱え続けていることが、

状態を長期化・硬直化させていたのです。

苦労の先には価値ある収穫がある

ここで誤解してほしくないのは、

これは親御さんの怠慢や失敗の話ではないということです。

目の前の問題を「苦悩」と捉えれば、

痛みを伴いますから、人は本能的に避けようとします。

受け止めきれず、結果として長期化する。

それは自然な反応です。

誰もが、当時はそれが精一杯だったはずです。



苦労とは、避けるものではありません。

手間をかけることです。

米という字は「八十八の手間」がかかることを表す、

と言われています。

苗を植えただけでは、実りは得られません。

害虫を除き、雑草を刈る。

その積み重ねがあって、初めて収穫があります。



子育ても同じです。

手間をかけずに、実りだけを得ることはできません。

子育ては手間ひまかけてこそ

家族会や相談会を行う中で、一つの傾向を感じています。

わが子を理解し、寄り添うために親自身が学び、

行動を変えていく。

その“手間”を煩わしく感じてしまう親御さんが、

少なからずおられるのです。



支援を「代行」と捉えてしまえば、

自分が動く理由がないのでしょう。

その結果、状況は変わらず、時間だけが過ぎていきます。

人生捨てるものなし~わが子が教えてくれたこと


古歌に、こんな言葉があります。

「世の中に 迷いのあるこそ 宝なれ

迷いなければ さとることなし」



わが子の笑顔が消えたからこそ、

元気に笑ってくれることの有り難さに気づけます。

人生には捨てるものはありません。



親としての在り方に、

気づかなければならないことがあるとき、

わが子は苦悩という形で、それを知らせてくれます。

その意味に気づいたとき、

わが家のひきこもりは、

「問題」ではなく「転機」

へと変わっていくのです。

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中光雅紀
専門家

中光雅紀(不登校・ひきこもり支援者(家族心理教育コンサルタント))

NPO法人地球家族エコロジー協会

トラウマの視点からひきこもりの原因を見える化していくアプローチを行い、そのもがきのプロセスから人間としての成長を果たし、ひきこもりから脱却。新しい自分に生まれ変わるような変化をサポートしていきます。

中光雅紀プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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