変化を拒めば、解決は遠のくばかり

中光雅紀

中光雅紀

テーマ:解決のための視点

自分の考えに固執するあまりに

目の前の現状が硬直化している場合、

決まって自身の見解から離れられないでいるものです。

変わらぬ視点で現状を見てしまっているので、

事態が変化しないのです。



こういった場合、先ず気がつかなければならないことは、

その視点に囚われ、留まっていることで、

日々の生活がままならなくなってしまっているということです。

かたくなに自説にこだわり、他の意見が耳に入らなければ、

状況は改善しないばかりか、同じ失敗を繰り返し、

さらに事態を悪化させてしまいます。




「自分なりに考えているから、ほっといてほしい」

という言葉もよく聞かれますが、

その「自分なりの考え」が、今をつくってしまっているのです。

そのことに気づけず、自分なりにこだわっていれば、

いつまでも現状は改善されないでしょう。

変化へのためらいが固執を招く

自身の見解へこだわってしまう原因になるところは、

変化することを拒む習性にあります。

いったん身につけたものを手放すことへのためらいです。

それがたとえ自分にとって不利益になるものでさえ、

手放そうとしないのです。

それほど、変化そのものを避けようとしてしまっています。



家族間のコミュニケーションが希薄になり、

わが子が閉じこもっていることが通常化してしまっている家庭は、

自分の判断力を信じ過ぎていたことで

迷いを深めてしまったことを理解しなければなりません。

自分の判断に誤りがあったことを潔く認めることが必要です。

何を後回しにしてしまったことでの今なのか

判断の基準は、それぞれの価値観です。

現状のわが子の有り様は、それまでの両親の価値観の総和と言えます。

価値観とは、自分にとっての意味、意義、価値を決める

基準になるものです。

そして価値あるものをより優先させます。

それは同時に、それ以外を後回しにするということです。



わが子の今を導いたのも自身の価値観ですから、

見直す必要があるのです。

特にこれまで後回しにしてきたものの中に、

わが子にとって、本当は必要なものがあったはずなのです。

行動がなければ何も変わらない

変化を起こすことが出来ないでいる親御さんに多いのが、

「どうすればいいのか・・・・」

という嘆きです。

ですが、具体的な方法を話しても、決まってその後に

「どうすればいいのか・・・・」と返ってきます。

つまり、他からの話が耳に入っていないのです(笑)。



挙句の果てには、「それは分かっているんですが・・・・」

分かっていないから、行動に移せず事態が変わらないのです。

分かったつもりでいるだけです。



「知る」と「分かる」と「できる」は、明確に違います。

「分かる」と言うのは、腑に落ちる合点がいくということです。

知識として知ってはいても、理解納得できなければ、

次の行動につながりません。

意欲をもって手足の行動につなげられてこそ、

「できる」の段階に至るのです。

実行できなければ、知らないのとあまり変わりはないのです。



そういう意味で、「理会」することを勧めています。

“理解会得”です。

分かったうえで、それを身に具え行動に反映するということです。

自分の見識に囚われず、こだわらず、できないことを潔く認め、

常に変化を追い求めていくことで現状改善をなし得るのです。



「事実がすべてを物語る」

現実を素直に受けとめることが、変化の第一歩です。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

中光雅紀プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

中光雅紀
専門家

中光雅紀(不登校・ひきこもり支援者(家族心理教育コンサルタント))

NPO法人地球家族エコロジー協会

トラウマの視点からひきこもりの原因を見える化していくアプローチを行い、そのもがきのプロセスから人間としての成長を果たし、ひきこもりから脱却。新しい自分に生まれ変わるような変化をサポートしていきます。

中光雅紀プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

ひきこもる人、その家族を再生へと導くプロ

中光雅紀プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼