Aくんの話
私は子どもの頃、「勉強が苦手」でした。

でも今振り返ると、本当に苦手だったのは「勉強」そのものではなく、
「勉強のやり方」
だったのかもしれません。
例えば、
・どうやってノートを取ればいいのか
・どうやって覚えればいいのか
・何を繰り返せばいいのか
・どこが大事なのか
そんな“学び方”を、私はよく分かっていませんでした。
もちろん先生方は一生懸命教えてくださっていました。
ですが当時の私は、
「授業を聞けば自然にできるようになる」
そんな感覚についていけなかったのだと思います。
これまでICT支援員として学校現場に関わり、さらに様々な仕事を経験してきた中で、強く感じることがあります。
それは、
「やり方が分かれば、人は変わる」
ということです。
例えばパソコンが苦手だった先生が、ほんの少し操作方法を覚えただけで、自信を持って授業で使えるようになることがあります。
スマホが苦手だった大人の方が、「こうすればいいんだ」と分かった瞬間、一気に使えるようになることもあります。
子どもたちも同じです。
最初は「できない」と言っていた子が、やり方を掴んだ瞬間、急に目が輝き始める。
私はその瞬間を、学校現場で何度も見てきました。
だから私は最近、「教育」とは知識を教えることだけではないと思っています。
“その人に合った入口”を見つけること。
それも教育の大切な役割なのではないでしょうか。
そしてもう一つ感じることがあります。
それは、
「できない人ほど、できない人の気持ちが分かる」
ということです。
私は子どもの頃、勉強が得意ではありませんでした。
だからこそ、困っている子どもたちの気持ちが少し分かる気がします。
「分からない」と言えない子。
「どこが分からないのかも分からない」子。
実は、そういう子どもは少なくありません。
だから私は、すぐに「なんでできないの?」とは言いたくないのです。
まずは、
「どこで止まっているのだろう」
を考えたい。
教育とは、答えを教えることだけではなく、止まっている場所を一緒に探すことなのかもしれません。
次回は、
「“できない”と言っていた子どもが変わる瞬間」
についてお話ししたいと思います。
Today's English Phrase
Everyone can grow when they find the right way to learn.
(人は、自分に合った学び方を見つけた時に成長できる)
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