共有した“つもり”が一番危ない理由

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:激変する時代こそ聡明である秘訣

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いま職場で増えるのは、ミスじゃなく「食い違い」

求人が増える時期。
同時に、退職者も出やすい時期。

人が動く。
配置が変わる。
役割がずれる。

このタイミングで起きるのは、大きな失敗じゃない。

「聞いてない」
「言った」
「共有したはず」

この三点セット。
ミスじゃなく「食い違い」

「共有」は、一番あいまいな日本語

そのために打つ対策。
言った、聞いていないを防ぐためにツールを駆使。

・メール送った
・チャットに流した
・会議で一回言った

ここで多くの人が思う。

「共有はした」

その際、「共有=同じ理解」と思い込んではいけない。
「共有=違う理解」ということ。

そのうえ、もれなく色々な要素が絡む。

・相手が読んだか
・相手が理解したか
・相手が自分ごとだと思ったか


ここって、思った以上に誰も確認しない分野。
受け取り方も時間帯によっても変化する。

読んだ本人の置かれた状況次第。
感情が高ぶることもあれば、悲しさ倍増になることもある。
面白くもないのに、面白いと思ってしまうことも多々。

誤認識と誤伝達が噛み合うと、水掛け論が始まる


Aさん
「前に言いましたよね?」

Bさん
「聞いてませんけど?」

どちらも嘘をついていない。
どちらも本気でそう思ってる。

・言った“つもり”
・聞いた“気がしない”

このズレが、一番やっかいな対立を生む。
感情だけが残って、事実が消える。

人が辞める直前ほど、「共有したつもり」が増える

退職が決まる前、多くの現場で起きていること。

・仕事の前提が変わった
・役割が増えた
・期待値が上がった

でもそれを
「ちゃんと話してない」

本人はある日突然、こう思う。

「なんか、話が違うよね?」

この時点で、もう修正は難しい。

「年度末」共有が一番雑になる

忙しい
=時間がない
=確認しない
=深掘らない

結果、

「流したからOK」
「言ったからOK」
「資料あるからOK」

の流れを全力で進みがち。

でも、
人が入れ替わる時期ほど、
共有は“丁寧すぎるくらい”でちょうどいい。

共有不足の正体は設計ミス

伝える力が低いわけでも
理解力が足りないわけでもない。

・誰に
・何を
・どこまで
・いつまでに

この設計が曖昧なまま、
「共有した」という言葉だけが残る。

話してないことを自覚する

一番危ないのは、「もう話した前提」で進むこと。
だからこそ、誰しも脳のショートカットが生み出す勘違いがあると自覚する。

共有した“つもり”
理解してる“はず”
分かってる“だろう”

この三つが重なると、現場は大きく混乱していく。

そんなころに揉めた時、誰も悪者にならない。
だから余計に、同じことが繰り返される。

そして、このことは20年以上かけてどの企業も陥ることを検証済み。

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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