この世界、知らんことだらけ:Vol.3「カバの汗は赤くて美容にいいらしい

さぁ、今週も金曜日になりました。
福岡を語る上で、忘れてはならない偉人伝。
毎週金曜日のお約束。
今日は、福岡市出身の女優・生田悦子(1947年〜2018年)のお話です。
テレビドラマ『白い巨塔』、バラエティ番組『欽ドン!良い子悪い子普通の子』など。
昭和から平成にかけて、テレビの現場を長く支え続けた人物です。
記事を書きつつ、亡くなって8年も経つのかと感じています。
主役にならない選択
テレビを見ていて、
「この人が出ていると、なぜか落ち着く」
そんな存在に出会うことがあります。
生田悦子は、まさにそういう女優でした。
強烈なキャラクターでもなく、
圧倒的な存在感で主役を食うわけでもない。
けれど、
いなくなると、場の温度が変わってしまう。
そんな人です。
1. 福岡で育った、等身大の感覚
1947年、福岡市に生まれた生田悦子。
華々しいスター街道、というよりは、
どこか地に足のついた印象を持つ人でした。
自分を大きく見せない。
背伸びをしすぎない。
福岡という土地が持つ
「人との距離感」「無理をしない感覚」が、
彼女の土台にあったのかもしれません。
2. 「前に出ない」ことを恐れなかった
芸能界は、前に出た人が評価されやすい世界です。
そんな中で生田悦子は、
・無理に主役を狙わない
・目立つ役に執着しない
・与えられた役を丁寧に演じる
という姿勢を崩しませんでした。
これは消極的に映りそうですね。
ですが、そうではありません。
「自分に合う役割を、現実的に見極めていた」ということです。
3. 役を奪わず、場を整えるという才能
凄いなぁと思うのは、いつもそう。
それは、役を奪わない。
そして、その場を整えるという才能。
『白い巨塔』のような重厚なドラマでも、
『欽ドン!』のようなバラエティでも、
生田悦子は共通して「場を壊さない人」でした。
笑いを取りに行きすぎない。
感情を乗せすぎない。
でも、決して無関心ではない。
これは、
・全体を見渡す力
・自分の立ち位置を把握する力
がないと、できません。
しなやかな生き方ができる方なんだなぁと、
番組の中で拝見するたびに人間力の高さと品格を感じていました。
4. 消えなかった理由
テレビの世界は、移り変わりが早い。
それでも生田悦子は、長いあいだ、現場に呼ばれ続けました。
理由はシンプルです。
起用する側が、安心できる人だったからではないでしょうか。
これは組織でも同じです。
・目立たない
・声もそこまで大きくない
・でも、いなくなると困る
そんな人が、実は一番、長く必要とされます。
5. 生田悦子が教えてくれる
—— 心が少し軽くなる3つのヒント
① 主役じゃなくてもいい
役割は、目立つかどうかで決まらない。
② 比べすぎなくていい
他人のポジションと、自分の価値は別物。
③ 場を支える人には、場を支える価値がある
静かな貢献は、必ず誰かが見ている。
編集後記
冒頭でも書いたように、
亡くなって8年。
時の過ぎ去る時間の速さが身に沁みます。
それと同時に
ドラマの主役でなくても、人生は成立する
自分の人生の主役は自分だという事。
私たちはつい、
・もっと前に出なければ
・評価されなければ
・主役にならなければ
と、色々な承認欲求を満たすために自分を全力で追い込みがちです。
ですが、生田悦子の人生を辿ると
役割が主役でなくともいい。
何処かで必要とされている場がある。
無理に輝かなくていい。
無理に大きくならなくていい。
今いる場所で、自分の役割を果たす。
当たり前のことです。
ですが、その当たり前のことを軽んじることもある。
もし今、
・際立つ能力がないと落胆している人
・目立てない自分を責めている人
・理想の高さに追い付かずに、自分にダメ出しをしている人
がいるなら——
福岡市からテレビの世界へ進み、静かに場を支え続けた。
そんな、ひとりの女優の生き方も、ひとつの答えになるかもしれません。



