予定がひとつ入っただけで、「今日は終わった」と判断する人間バグ

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:この世界、知らんことだらけ

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予定1つ追加で「今日は終わった」と判断

「今日はこういったスケジュールで進めよう」

そう思っていた日に限って、
ぽん、とひとつだけ用事が入る。

たった30分。
長くても1時間。

……なのに、その瞬間から
なぜか一日が“忙しい日”に変わる。

もう今日は何もできない気がするし、
自由時間も消えたような錯覚が起きる。

でも冷静に見ると、
増えたのは予定ひとつだけ。

世界、終わってない。

脳が混乱しているのは「予定の量」じゃない

この現象、問題はスケジュールの多さではありません。

脳が反応しているのは、
自分が思い描いていた一日の流れが崩れたこと。

たとえ予定が入っていなくても、
人は無意識に
「今日はこう過ごそう」
という脳内シナリオを持っています。

・ゆっくりしたい
・だらだらしたい
・何も決めずに過ごしたい
・勝手気ままに気を遣わず過ごしたい

これも立派な“予定”。

そこに突然イレギュラーが入ると、
脳はこう判断します。

「自分のやりたかったことを失いました」

世界が終わった気になる正体

脳は変化が苦手です。

予定が増えたことよりも、
「想定外」が入ったことに
過剰反応をするのです。

だから実際よりも、

・忙しく感じる
・余裕がなくなる
・もう今日はダメだと思う

そうなると、今日のやる気ダウン。
一瞬で世界が終わった気になるのです。

ですが、いざ動き出してみると――
「あれ?全然余裕あったな」
だいたいこうなる。

忙しさの正体は、始まる前の勘違い

一日が崩れた気がしただけで、
実際には崩れていない。

崩れたのは、
脳内の理想プランだけ。

この仕組みを知っていると、
予定が入った瞬間に
あの無駄なあたふたをしなくて済みます。

心の中で一言。

「これは脳の誤作動。落ち着けばできる」

それだけで、現実はちゃんと戻ってきます。

変化を嫌う自分の頭脳

予定がひとつ入っただけで、
世界が終わった気になる日。

それもまた、
真面目に毎日を回そうとする人ほど起きやすい。
変化を嫌う自分の頭脳のなせるコト。
人間らしい脳の誤作動、人間バグです。

もし、
こうした「想定外」に振り回されて
気持ちが一気に疲れてしまうなら、
それは性格の問題ではありません。

産業カウンセリングでは、
こうした脳のクセや反応を整理し、
日常の負荷を下げるサポートも行っています。

世界は、予定ひとつで終わりません。
いつも変化しかない。

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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