新卒20代、言葉にできない悩み
12月になると、なぜか出費が増える。
別に散財するつもりは特にない。
必要なものを買っているつもり…。
無駄遣いしている自覚も、そんなにない。
ただ、
「今じゃなくてもよかったもの」が
なぜか今、家に増えている。
「今年も頑張ったし」という万能ワード
買い物の理由は、だいたいこれ。
今年も頑張ったし。
12月だし。
限定って書いてあるし。
この三つが揃うと、
財布の紐はほぼ機能しなくなる。
でも不思議なことに、
その場ではちゃんと納得している。
むしろ、
いい使い方をしている気さえする。
ご褒美って、いつの間にか年末行事になる
よく考えると、
「ご褒美」って
何かを達成した後にもらうものだったはず。
でも12月になると、
達成してなくても発動する。
途中でも、
保留中でも、
なんなら来年に持ち越してても。
12月というだけで、
自分への労いが前倒しされる。
使っているのはお金じゃなくて「気持ち」
この時期の買い物って、
物を買っているようで、
実は気持ちを払っている。
疲れた気持ち。
一区切りつけたい気持ち。
今年をちゃんと終わらせたい気持ち。
そんなときには、
レシートより先に
「まあ、いいか」が出てくる。
1月、カード明細は突然正気を取り戻す
年が明けると、
カード明細だけが冷静になる。
これは何だっけ?
いつ使ったんだろう?
思い出せない出費があるほど、
12月をちゃんと生きていた証拠だったりする。
罪悪感で責めるのはよして心構えを添える
12月に財布がゆるむのは、自制心が弱いからじゃない。
ちゃんと走ってきた人ほど、最後に力が抜けがち。
人は年末になると、少し早めに“終わった気”になる生き物らしい。
真っ青になるのを避けたければレシートとにらめっこ。
とはいえ、もう気持ちを解きたいなら、締めるのは年明けかな。




