12月になると、急に「人生このままでいいのか」と考え出す理由

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

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──人が勝手に哲学者になる季節バグ

カレンダーを見た瞬間、思考が重くなる現象

12月に入っただけで、急に人生が重くなる。

特別な出来事はない。
失敗したわけでもない。
ただ、カレンダーを見ただけ。

「え、今年もう終わるの?」

この一言をきっかけに、
脳内で勝手に始まるのが──
人生総点検タイム。

先月まで軽かった人ほど、急に哲学者になる

11月までは普通だった。

「まぁ、なんとかなるでしょ」
「忙しいけど生きてるし」

それが12月に入った途端、

・この仕事、ずっと続けるのかな
・私、何者なんだろう
・来年の自分、成長してる?

誰にも頼まれていないのに、深掘り開始。

急に本屋で
「生き方」「整える」「本当の自分」
みたいな棚を見始める。

12月は“思考だけ先に年を越す月”

体はまだ今年。
仕事も今月分。
給料日も今月。

なのに、
思考だけが来年1月に飛んでしまっている。

その結果、

・今の自分が遅れて見える
・今年が雑にダメだった気がする
・なぜか焦る

でも現実は、
9月の延長線みたいな毎日。

ズレているのは人生じゃなく、季節感。

「忙しい」という感情だけが暴走する

この状態になると、
なぜか口から出てくる言葉は一つ。

「忙しい……」

実際にタスクを書き出してみると、
大したほどの内容は見当たらない。

とはいえ、なぜか感情は追われている。

これはもう、
仕事量じゃなく“年末フィルター”のせい。

12月は、
何をしていても
「ちゃんとできてない気」が盛られる月。

じゃあ、どうしたらいいのか

答えはシンプルが一番。

人生について考えるのを、いったん禁止する。

代わりにやるのは、

・いま気になるタスクを1個だけ終わらせる
・手作り感満載の温かいものを買う
・帰ったらまったりと湯船につかる


来年の自分は、
来年のあなたに任せればいい。

12月に悩む人は誤作動スイッチが入っている人が多い

12月に急に考え出すのは、

意識が高いからでも
人生が詰んでるからでもない。

年末という時期が、人を勝手に哲学者にするだけ。

だから安心してほしい。

その悩み、
1月3日にはだいたい消えてる。

今日もまたひとつ、
人間の思考バグが
季節限定で発動していました。

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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