「桜満開」で仕事のモチベーションアップ
目次
年末に何故か発動する“希望前借りバグ”の不思議
年末あるある:大掃除をしていないけれど疲れている
12月に入ると、
「よし、大掃除しよう」と思う人が増えます。
とはいえ、
実際にやっているのは掃除ではありません。
・洗剤の口コミを読む
・最強ブラシ比較を見る
・SNSで「神グッズ」を保存する
・カゴに入れて満足する
気づけば軽く1時間。
部屋は1ミリも変わっていないのに、
なぜか“やった感”だけは残っている。
掃除より本気になる「準備フェーズ」という謎の本番
この現象に、私は勝手にこう呼んでいます。
大掃除より、
掃除グッズ選びが本番になるバグ
なぜ起きるのかというと、理由はシンプル。
人の考え方というものは
「雑然とした今の部屋」より
「これで全部キレイになった未来」
を想像している時のほうが気持ちいい。
つまり──
掃除してないのに、脳だけ掃除完了のイメージに浸っている状態。
気づけば「やってないのに忙しい」状態に突入
こうなると不思議なことが起きる。
・何も終わってないのに焦る
・やってない自分にうっすら罪悪感
・「今年もダメだったな」という雑な自己評価
ですが、忙しいと思っているモノを冷静に書き出してみると
実際のタスク量はそこまででもない。
忙しいのは現実じゃなく脳内だけの認知。
産業カウンセリング現場でよくある光景
産業カウンセリングの場で、年末はこれがとにかく起きています。
「とにかく忙しいんです!」
そう言われて、一緒に書き出してみると、
「あれ? 思ったより少ないですね」
この瞬間、何よりも本人が一番驚いています。
そして苦笑い。
忙しさの正体が“思い込みスイッチの暴走”だったと気づくから。
じゃあ、どうしたらいいのか
ここで
「ちゃんとやりましょう」
「計画立てましょう」
は言わない。
やることは、掃除グッズを1個だけ使う。
全部やらない。
大掃除もしない。
年末リセットも目指さない。
「買ったスポンジで、ここだけ今磨く」
それで終了。
人は“ゼロ”じゃなく“0.3”で生きている
大掃除が進まなくても問題ありません。
あなたは
何もしていないわけじゃない。
単に考えているだけ。
あとは現実が
ちょっとずつ追いつけばいいだけ。
年末に起きるのは、
怠けでも失敗でもなく──
希望が先走る、人間の通常運転。
今日もまたひとつ、年末の総大スペクタクルストーリの誤作動スイッチを解きました。




