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目次
やる気が出た瞬間に予定を詰め込みすぎる理由
──脳が起こす“未来見積もりバグ”の正体
急にスイッチが入って、
その勢いで予定をパンパンに詰め込んでしまう。
これ、あなたの意思が弱いわけでも、
計画性がないわけでもありません。
むしろ、脳の仕様上“ほぼ全員がやらかす”自然現象です。
この記事では、
- なぜやる気が出た瞬間は未来を楽観しすぎるのか
- なぜ当日になると体力も心も追いつかないのか
- 今日からできる“スケジュールが崩れない対策”
を、脳科学の視点でお話します。
なぜ“やる気の瞬間”に予定を詰め込みすぎるのか?
結論から言うと、
脳が「今のテンション」を基準に未来を予測してしまうから。
…らしい。
これを脳科学では
「状態依存の見積もりミス」
と呼ぶそうです。
人はテンションが高いとき、
体力・集中力・メンタル余裕の“未来バージョン”も
同じ状態だと思い込んでしまいます。
でも実際の未来は——
「そんなに元気じゃない日
思ったより疲労が残っている日
急な予定が入る日
ぜんぜん別の条件で動いています。
結果、
予定が過密になり過ぎる
↓
当日にこなせず自己嫌悪
↓
クオリティが落ちる
↓
休む暇がなく疲れが蓄積
という“未来の自分が困るループ”が発生します。
これは「意思が弱い」わけじゃなく、脳のバグです
この内容でもお分かりになるように、
予定を詰め込みすぎるのは性格の問題ではない。
脳の自然なクセのようです。
しかも、やる気が出る瞬間があるということは、
回復力や創造性がちゃんと働いている証拠。
あなたの脳はむしろ健康なんです。
今日からやってみる、予定を詰め込まないためのコツ
ここからは、
「未来の自分を救う」ための実用的な対策です。
① やる気モードで決めた予定は 2〜3割カット
興奮しているときの脳は未来を“理想設定”で見ます。
だから、予定を作るときは必ず 減らすのが正解。
「今ならできる」は、
「未来の自分には重い」がほぼ正解です。
② スケジュールは“理想”ではなく“最低限”で考える
「できるはず」ではなく、
“悪いコンディションの自分でもできる” を基準に。
これだけで破綻率は激減します。
③ 行動を小さく分解する(脳の負荷を軽くする)
行動が大きいと、未来の自分は拒否します。
1時間 → 15分
5つのタスク → 1つだけ
完成させる → 手をつけるだけ
小さくするほど続きやすくなります。
予定を詰め込むのは「頑張りたい気持ちの証拠」
予定を入れすぎてしまうと、
多くの人はこう思ってしまいます。
「また失敗した…」
「自分は計画通りに動けない…」
でも実際は逆。
もっと良くしたい。
変わりたい。
前に進みたい。
その気持ちが強いからこそ、
人は予定を詰め込むのです。
それはあなたの“前向きな力”の裏返し。
脳のクセを知れば、
自分を追い込むスケジュールから
“自分を守るスケジュール”へ変えていくことができます。
…とはいえ、脳のバグは自分では気が付きにくくて。
産業カウンセリングを受けられた方は話の途中で”ハッ”とされて。
その瞬間にリセットはできています。
本当、毎回思うのは、人間の身体って謎が多いなぁということ。




