知らない方が幸せなこともある
目次
気づけばカゴが満杯になる“買い物バグ”
牛乳だけ買うつもりだったのに…
気づけばカゴが“秋の収穫祭”みたいにパンパン。
そんな経験って、ありませんか?
そして帰り道でそっと思うのです。
「私って…誘惑に弱い?」と。
でも安心してください。
それ、あなたの意思の弱さではありません。
人間なら誰でも発動する“買い物バグ”という脳のクセなんです。
むしろ正常です。
むしろ健康です。
むしろ…みんなやってます。
( ̄▽ ̄;)ハハッ
今日は、なぜ「1個だけ買うつもり」が秒で意志崩壊するのか、
そしてどうしたら買いすぎが減るのかを
行動分析をしているからこそ言える産業カウンセラー視点でお伝えしますね。
なぜ“1つだけ買うつもり”なのにカゴが膨らむ?
では、どうして?
“1つだけ買うつもり”だったのに、色々とカゴに帆織り込んでしまうのでしょうか?
それには、いくつかの魅力的に感じる理由があるのです。
① お店は“脳を刺激するテーマパーク”だから
スーパーやコンビニには、買いたくなる秘訣が満載。
色・匂い・音・割引シールの赤・「期間限定」POP。
これらはすべて 脳の注意を奪うように設計されています。
私たちが吸い寄せられるのは、意思ではなく環境が原因です。
② 目的が少ないと“探索モード”が発動する
牛乳だけ、卵だけ——
目的がシンプルな日の方が、逆に脳は 余力を探索に使います。
その結果、関係ない棚へ自然と足が向き、
“ついで買いの連鎖”がスタートします。
これを私は 「迷子バグ」 と呼んでいます。
③ “せっかくだし”を正当化するスイッチが入る
人の脳には、
今日くらいは・・・。
せっかくだし・・・。
と言い訳を作り出す。
“自己正当化スイッチ”があります。
これが入ると、
期間限定のスイーツ
目新しい新作パン
安くなっていた日用品
などを次々と“買う理由”に変えてしまうのです。
これは性格ではありません。脳の構造がつくる現象です
買い物につい走ってしまうのは、
だらしなさでも浪費癖でもありません。
脳はもともと
「楽しい・お得・新しい」に反応してしまうようにできているのです。
むしろこれは、
“人間らしい正常な反応”と言っていいくらいです。
今日からできる「買いすぎ防止」の小さなコツ
そう、どうしたら良いかと悩みますね。
意外と簡単なことで回避できるものです。
それは、脳の構造を踏まえて、アナログに戻してあげること。
① 買い物リストはスマホではなく“紙”で持つ
スマホは誘惑の宝庫。
「リストを見よう」と開いた瞬間に
SNS → ニュース → ついで検索
と脱線しやすくなります。
紙リストのほうが脳の負荷が低く、脱線を防ぎます。
② 入口で「今日買うもの3つ」を3秒見つめる
これだけで注意の軸が固定され、
探索モードが弱くなります。
まるで“脳のアンカー”を打つようなイメージです。
③ 寄り道しないルートを最初に決めておく
スーパーの動線はとても強力。
もちろん、たくさんの魅力的な文字や誘惑が待ち構えています。
その仕組みは、人間ホイホイ状態。
( ̄▽ ̄;)
だからこそ、先に“行く棚だけ”を決めておくと、
買い過ぎが減っていきます。
意思ではなく 環境でコントロールする方がラクなんです。
…とはいえ、スーパーも地域経済を支えている大切な場所。
買わない強い意志よりも、
無駄に買いだめしたり、廃棄をしない。
本当に必要なことには即断で反応できる意志と料理の腕前も磨きたいものですが。
まとめ——あなたの“買い物バグ”はとても自然な反応です
買い物のたびに自分を責める必要はありません。
これは“性格の問題”ではなく、“脳の仕様”です。
脳の仕組みを少し知るだけで、
無駄なストレスや自己嫌悪が軽くなります。
あなたの生活に潜む“人間バグ”を、
これからもわかりやすく解説していきます。
他にもある脳の仕組みが知りたい方へ
「片づけの行動が止まる背景には、
実は“脳のクセ”と“心の緊張”が深く関わっています。
次の記事では、脳の仕組みで起こる
片づけようとしたのに別の作業にワープする
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を解説しています。
行動が動かない問題を“まとめて軽くしたい方”はぜひあわせてどうぞ。」




