福岡の偉人:豊前市 “不足”を武器に変えた名優 大河内傳次郎

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:この世界、知らんことだらけ

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さぁ、今週も金曜日になりました。
福岡を語る上で、忘れてはならない偉人伝。

毎週金曜日のお約束。
今日は、大河内傳次郎(おおこうち でんじろう/1898年~1962年)
戦前を代表する豊前市出身の時代劇スターのお話です。

あなたの悩みは、あなたを止める“欠点”ではなく、
 あなたを唯一無二にする“素材”と気づくことで変化する。

「自分には何もない」と悩むあなたへ

自分には秀でた才能や得意なことは“何もない”

そんな思いが頭の中をぐるぐると回る日がありませんか?

実はその言葉こそ、あなたを唯一無二へ導く“出発点”なのかもしれません。
そう教えてくれる人物がいます。
戦前の映画界で圧倒的な存在感を放った福岡が生んだ孤高のスター、大河内傳次郎。

才能がない。
環境に恵まれていない。
条件が揃わない。

——そんなふうに、自分の“ない部分”ばかりに目が向いてしまうことは誰にでもあります。

今日紹介するこの人物は、そんな悩みそのものに疑問を投げかけてくれる人。
名前を聞いたことがない方も多いとはいえ、その生きざまは私たちに確かなヒントを残します。

福岡・豊前市で生まれた“寡黙な少年”

1898年、豊前市で生まれた大河内傳次郎。
幼い頃は人前に出るより、静かに過ごすことを好む少年だったようです。

決して「スターになる要素」を持って生まれたわけではありません。
普通の家庭に育ち、特別な才能を褒められることも少なかったといいます。

青年期には海軍兵学校を志すも挫折。
その後も職を転々とする“迷いの時期”が続きます。

そんな生き方を読み解いてもわかるように、
何もないところから、自分の道を探し出した人でした。

映画界へ──脇役からのスタート

映画界に足を踏み入れたのは偶然。
当然、最初から主役になれるはずもなく、脇役の日々が続きます。

・派手さはない
・口数も少ない
・目立つ顔立ちでもない

そういった状況で際立ったものは、
“静かな影”と“孤独を知る深み” だったようです。

その魅力に気づいた監督から、
少しずつ重要な役が回ってくるようになり、
ついに代表作『丹下左膳』の主演へ。

大河内傳次郎という俳優は、
欠けている部分が、そのまま魅力になる
という稀有なスターだったのです。

あなたにとって欠点と感じるコトこそが、あなたの個性

大河内傳次郎の生きざまから私たちが学べることは、実はとてもシンプルです。

◎ 足りない部分は、恥ではない
◎ 挫折は、人を深くする
◎ 影があるからこそ、光が際立つ
◎ 人と比較することなく、自分の軸を深めればいい
◎ “あるもの”に目を向けた人だけが、唯一無二になる


大河内傳次郎は華やかなスターではなく、
静かに美学を貫いた職人気質の俳優。

だからこそ、
悩んでいる現代の私たちに響くのです。

「何かがないからできない」と思ったときに

もし今、あなたが

才能がない
お金がない
経験がない
自信がない

そう思って立ち止まってしまっていたら、
大河内傳次郎の生き方がヒントになるかもしれません。

そう、それは
“ないもの”に目を向けている限り、あなたはいつまでも動けない。
でも、“あるもの”を使い切ろうと決めた瞬間、あなたの人生は動き出す。

ということ。

大河内傳次郎は、その証明です。

12月の誤作動スイッチにご用心

とはいえ、12月は誤作動スイッチが入る時期。

不足なコト
やり残したコト
終わらないコト

そんな心残りしているコトに、とても強く反応しがち。

気ぜわしさに焦りも加わり、心が落ち着かない。
そのような心理状況であれば、心は拒絶し、根底には全く届きません。
そんなとき程こそ、産業カウンセリングを思い出してくださいね。

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鎌田千穂
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鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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