12月になると、人は急に“すべて片づけたくなる病”にかかる理由

鎌田千穂

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テーマ:激変する時代こそ聡明である秘訣

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12月になると、人は急に“全部片づけたくなる病”

12月のオフィス。
埃をかぶった観葉植物も「今年こそは役割を果たすぞ」と背筋を伸ばして見える午後。

普段は机の上で冬眠している同僚が覚醒。
突然掃除を始め、その勢いが“人”も捨てるのでは?と思うほどの気迫だ。
というのは、意外と思ってもないほどに的を射てるもの。

この時期、なぜか人は、
「今年の汚れ、今年のうちに」
の呪文にかかり、急に仕事のメールやら家の引き出しやらを片っ端から片づけ始めるのです。

片づける優先順位の誤作動

ちなみに片づけるのは“過去の仕事”ではありません。
だいたい“今はどうでもいい段ボール箱”の山と塊群。

本当に片づけるべきは

スケジュールの詰めすぎとか、
心の疲れとか、
あの気まずい既読スルーとか

なんですが、

何故か、そちら側は見ない。
そして、現実は片づけず、過去ばかり掃除し始めます。
これが12月の風物詩。

12月って、なぜか“帳尻合わせの季節”になる。

12月は罪悪感の総決算市にはいる時期

12月は一年の終わりで大掃除をしようという気になる。
だから同じく延長線上にあるのは気になること。

そう、「やりたかったけどできなかった」罪悪感の総決算市が始まる。

とはいえ、現実はこう。

掃除のやる気が出た人から順に、
余計な場所から片づけ始めて、
気づけば時間だけは光の速度。


それは片づけじゃなくて、ただの“脳の逃避行動”という。

でもまあ、片づけ中に昔の社員証とか見つけて
「うわ、若っ」
って言ってる時点で、もう12月の勝者。

来年こそは、本当に片づけるべきものから片づけよう。
…たぶんやらないけど。

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鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

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