片づけようとしたのに別の作業にワープする

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

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片づけのつもりが別の作業をしてしまう自分に何故?

──脳に標準搭載された“脱線機能”の正体

片づけを始めたはずなのに別の作業をしている自分。

気づけば昔の写真を眺め、
その流れでスマホのフォルダを整理し始め、
気づけば洗濯物を畳み、
結局机はそのまま──。

何故???
そんなときってあるあるです。
……はい、それ、もう人類共通の現象です。

まず安心して。
意思が弱いんじゃなくて、脳が勝手に“おもしろい方へ曲がる”だけ。
いわば標準装備の「脱線アプリ」が作動しているだけなんです。

片づけ中に現れる“感情スイッチの誘惑”

机の整理をしようとすると現れますよね?

よくわからないレシート
謎にとってあるメモ
3年前の手帳
「誰…?」ってなる集合写真

これら、全部“感情のスイッチ”。

脳から見れば、片づけの負荷より
「刺激の強い情報(=思い出・感情・ストーリー)」 を優先したくなるんです。

脳は常にこう思っています。
「え、片づけよりこっちの情報のほうが絶対おもしろいよ?」

そして迷わず飛びつく。
あなたじゃなくて脳が勝手にやってます。

あ、あとね。
自意識過剰気味で情報の受取感度が重くとらえがちな人もやっちゃうようです。
わからないこととかあると、直ぐに人の話を聴いている傍からスマホで検索しているとかネ。

実は「脱線しやすい人=注意力が高い人」

ここ、みんな誤解しがち。

片づけ中に寄り道しちゃう人ほど、
細かい情報を拾う“高感度アンテナ”を持っている。

つまり…

片づけが進まない=脳の感度が高すぎて刺激に反応しやすい人

なんです。

これ、脳科学的には普通。
むしろ、ちゃんと機能している証拠。

対策は、時間で切って種類で分けない

よくあるのが、

“書類は書類でまとめて…” とか
“思い出ボックス作って…” とか

種類で仕分けしようとするパターン。

でも、これ実は 脳が脱線しやすい方式。

やるなら、

5分だけ
10分だけ
タイマー1回ぶんだけ


のように “時間” で区切るほうがベスト。

理由は簡単。
脱線してもすぐ戻れるから。

「戻る場所」が決まってると、
脳は迷子になりにくいんです。

寄り道片づけは、むしろあなたの脳の自然なペース

寄り道しながら進む片づけって、
なんだか悪いことみたいに見えるけど……

実は 脳の仕組みにめちゃくちゃ合ってる。

ちょっと脱線しても、ちょっと進めばOK。
1ミリでも進んでるなら、それは立派な前進。

脳ってスマホみたいなもので、
アプリをいろいろ開きながらも
ちょっとずつ仕事してるだけなんです。

そしてここにも“記録で脳を軽くする”が効く

脱線が多い人ほど、脳内で抱えてる情報量が多い。

だからこそ、

記憶に頼るより、
記録に頼るほうが 片づけも心も軽くなる。


「やること」「残すもの」「捨てる基準」
こういった“判断のルール”を外に出しておくだけで、
脳が情報に振り回されにくくなります。

ここでも産業カウンセリングの出番

産業カウンセリングって、悩みを聞くだけじゃありません。
脳内に散らばった情報を整理する“片づけ支援”みたいな役割があるんです。

脳のごちゃつきを整えて、
片づけ中の脱線も、仕事の迷子も、心の疲れも驚くほど激減するんですよ。

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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