脳が起こす“イメージ優先バグ”

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

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返信した“つもり”で送っていなかった
──脳が起こす“イメージ優先バグ”
〜人間って、思った以上に“想像力が暴走する生き物”なんです〜

「え、返信したよね…?」
スマホの履歴を開いて、数秒固まるあの瞬間。
──送れてない。完全に送れてない。

安心してください。
これは あなたの天然 でも、社会人としての致命傷 でもなく、
脳のデフォルト設定が引き起こす“イメージ優先バグ” です。

脳は“メッセージの文章を考えた時点”でタスク完了扱い

メッセージを読んだ瞬間、
脳内で返事の文章を組み立てる。
この“頭の中の返信作業”だけで、脳はもう達成感でいっぱい。

つまり、
「送信」=ただの後処理
くらいの扱いになってしまうんです。

その結果──
現実世界では返信してないのに、
脳内では会話が進んでいるという不可思議な現象が発生します。

この時点で、脳内だけで自分が勝手に“既読スルーされてる側”になることすらある。

これは“脳の省エネモード”の副作用

わたしたちの脳は、毎日大量のタスクを処理しています。
そのため脳は、
「イメージ=やったことにしておこう」
という優秀(?)なショートカットを使いがち。

おかげで、

送ったつもり
やったつもり
伝えたつもり

という “つもり三兄弟” が量産されるわけです。

これ、もう人類全員に搭載されている機能なので、
あなた個人の能力とは何の関係もありません。

むしろ、
脳が頑張ってメモリ節約している結果 生まれる、
ちょっと可愛いくらいの“人間バグ”。

自分を責める必要は一切なし

「またやってしまった…」
と落ち込む必要はまったくありません。

むしろ、
気づいた瞬間に
「あ、また脳が省エネしてるな」
と軽めにツッコミを入れるくらいでちょうどいい。

それだけで、
仕事や人間関係のストレスが一段階ふわっと軽くなります。

今日もひとつ、人間の不思議な“バグ”がまた解明されました。
そしてそのバグは、あなたの欠点ではなく「人間である証拠」です。

とはいえ、自己否定と劣等感に溺れることだってある。
そんな時には産業カウンセリング。
自己理解を深めて自分に合った対策を見つけることもいいかもしれません。

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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