福岡の偉人:大牟田市 怪奇漫画の開拓者・古賀新一の軌跡

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:この世界、知らんことだらけ

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さぁ、今週も金曜日になりました。
福岡を語る上で、忘れてはならない偉人伝。

毎週金曜日のお約束。
今日は、大牟田市出身の古賀新一(こが しんいち/1936年~2018年)
『エコエコアザラク』という怖さの奥に、人の弱さと優しさを描いた怪奇漫画家のお話です。

大牟田の少年、ホラー漫画家になるまで

1936年、大牟田市に生まれた古賀新一(本名:古賀申策)。
小学生の頃に手塚治虫の『ロストワールド』を読んで衝撃を受けています。
そのことがきっかけで漫画家を志しました。

中学卒業後は福岡市内の菓子工場で住み込み勤務。
絵の勉強をする余裕もない中、仕事の合間に怪奇漫画を描き続ける日々。
“怖い話を描くために、まずは甘いお菓子づくりから”という、ちょっと不思議な感じです。

貸本から週刊誌へ、そして怪奇漫画の第一人者に

21歳で上京し、貸本漫画『影なき犯人』でデビュー。
1964年には『週刊マーガレット』で『白へび館』を連載。
少女向けホラー漫画の先駆者として注目されます。

そして1975年、『週刊少年チャンピオン』で始まった『エコエコアザラク』が大ヒット。
黒魔術を操る少女・黒井ミサが、いじめや理不尽に立ち向かう姿は、“怖いけどスカッとする”と読者の心をつかみました。

怖さの中に、人間らしさを描いた

古賀さんの作品には、ただ驚かせるだけでなく、人の弱さや孤独、怒りや悲しみといった“言葉にしづらい感情”が描かれています。

怖い話を読むことで、「あ、私だけじゃなかったんだ」と思える。
恐怖の中に、誰にも言えない痛みや願いを描いた作品だったのを思い出します。

編集後記:怖い話で、気持ちが整理される不思議

金曜日の夜、ちょっと疲れてるけど、まだ週末じゃない。

子どもの頃に読んだ「エコエコアザラク」。
毎号楽しみにしていて、ストーリーにハマった読者の一人です。

今の年齢になって読むと、また違った着眼点と感情が生まれます。
色々と大人になった自分につまらなさも感じるときもある。
そして、こういうことを言いたかったんだと気が付くこともある。
懐かしくも新しい自分に向き合う時間になりました。

今週もいろんなことがあったあなたへ。
怖い話の向こうに、寄り添ってくれる人がいる。
子どもの頃に夢中になった自分を思い出しながら、週末を迎えてみませんか。

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鎌田千穂
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鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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