この世界、知らんことだらけ:Vol.8カタツムリは“家”を背負っている。しかもリフォーム可能

さぁ、今週も金曜日になりました。
福岡を語る上で、忘れてはならない偉人伝。
毎週金曜日のお約束。
今日は、筑紫野市出身の福永武彦(ふくなが たけひこ/1918年~1979年)
『草の花』などを著した小説家・文学者のお話です。
忘れたいのに、忘れられない気持ちに向き合う
忘れたいのに、忘れられない。
そんな気持ちに、ずっと向き合って文章に残し続けた人がいます。
福永武彦(ふくなが たけひこ)は、福岡県筑紫野市で生まれた作家です。
母を幼くして亡くし、病とともに生き、戦争をくぐり抜けた福永武彦。
人生の中で何度も「忘れたいのに、忘れられない」感情と向き合ってきました。
福永武彦はそれを、ただただ言葉にして残しています。
誰かにぶつけることも、言い訳にすることもできない心の葛藤。
それは詩であり、小説であり、時には沈黙そのもの。
福永武彦が向き合っていたもの
- 愛したのに、伝えられなかった気持ち
- 失った人の記憶
- 自分の中にある、言葉にならない痛み
そうした感情を「なかったこと」にしない人でした。
むしろ、忘れることも、思い出すことも、どちらも生きる力になると信じていたように思います。
なぜ今、福永武彦なのか
SNSで感情がすぐに流れていく時代。
自分の主張をSNSで簡単に発信できる。
だけど、読み手のことを考えて発信することは希薄になりがち。
自分らしさを見失えば見失うほどに、
感情がドンドン溢れ出し、とめどもないモノになります。
だからこそ、福永武彦のように「言葉にならないもの」を大切にする。
その姿勢は、どこか懐かしくて、でも新しくさえ感じられます。
自分にもっと優しくできる自分でいよう
福永武彦の人生を知ることは、
自分の感情に、もう少しだけ優しくなる方法
を知ることかもしれません。
金曜日の朝、少しだけ立ち止まりたいときに。
心を整えることの大切さを思い出してみてください。
それだけで、今日の景色が少しだけ違って見えるかもしれません。



