感情に振り回される判断:決めつけのリスクに沼る罠
…なんだか、上から言われたような気がしてムッとする。
マウントされた気持ちいっぱい。
それ、普通こうするよね
うちの職場ではもっとレベル高いから
私も昔そうだったけど、今はこうしてる
だけど、あとから考えると「本当にマウントだったのかな?」と気持ちを切り替える。
でも、やっぱりムッとしてしまう。
そんな自分の反応にモヤモヤすることもあります。
今回は、「マウントされた」と感じたとき、
わたしたちの心の中で何が動いているのか書いていきます。
なんか引っかかった
誰かの言葉にムカッとしたとき、
それは、ただの怒りじゃなくて——
自分の中の“ちょっと大事にしてた部分”に触れられたサインかもしれません。
たとえば
- 自分なりに工夫してきたこと
- ちょっと勇気を出して選んだこと
- 誰にも言ってないけど、大事にしてる考え方
- まだ言葉にできないけど、なんとなく大切にしてる感覚
表現が色々あるけれど、
こうしたものが、軽く扱われたように感じたとき。
「それってマウント?」
と感じることがあります。
モヤモヤの正体
ムカついたとき、まずはこう問いかけてみる
どこが引っかかったんだろう?
なんでこんなにモヤモヤするんだろう?
この問いは、怒りを整理するためではなく、
自分の感覚をそっと手元に戻すためのもの。
そして、ざわついた自分に「それでいいよ」と言えることが、
自分との関係を整える第一歩になります。
ほんとにマウントだった?
もちろん、実際にマウントだったこともある。
とはいえ、中には、こんなケースもあります:
相手はただ、自分の話をしたかっただけ
伝え方がちょっと不器用だっただけ
自分の正しさを確認したかっただけ
つまり、マウントに見えたけど、悪意ではなかったこともある。
そんなときは、心の中でこうツッコミを入れてみるのもおすすめ。
はいはい、また“普通”で殴ってきたね
それ、誰基準の“レベル”ですか?
わたしの“わからなさ”も、なかなか味わい深いよ?
…ちょっと笑えると、心が少し軽くなります。
ですが、ブラックな笑いは注意、
相手を嫌悪するスイッチが入るのでご用心くださいね。
自分の反応を責めなくていい
気にしすぎかな
自意識過剰だったかも
被害妄想かもしれない
そんなふうに、自分の反応を否定しなくていい。
ムカついたのは、自分の感受性が何かに触れたから。
自分のことをわかって欲しかった。
頑張りを認めてもらいたかった。
自分の努力を踏みつけにされた気がした。
自らが、自分の生き方や考え方を守ろうとした自然な反応です。
その結果、相手に「自分のことを認めさせたい」気持ちが心に沸き上がった。
その時点で、自分は正しくて、相手に勝ちたい自分が表に出てきやすくなるんです。
そんなムカッとした自分と向き合って、
「やれやれ、何と戦っているんだわたし」と言えるといいですね。
まとめ
「それってマウント?」と感じたとき、
わたしたちの心の中では、いろんな感覚が動いています。
- 自分なりに工夫してきたこと
- ちょっと勇気を出して選んだこと
- 誰にも言ってないけど、大事にしてる考え方
- まだ言葉にできないけど、なんとなく大切にしてる感覚
それらが軽く扱われたように感じたとき、
「マウントされた」と感じることがあります。
それは、被害妄想でも、自意識過剰でもなくて——
自分の感受性が、何かを守ろうとしたサイン。
だからこそ、
どこが引っかかったんだろう?
なんでこんなにモヤモヤするんだろう?
と問いかけてみること。
それが、自分との関係を整える、静かで誠実な一歩なのかもしれません。
ですが、思ったよりも一人でやるには限界がある。
そんな時に産業カウンセリングを受けて、心のスイッチをオフにされてくださいね。




