マウント警報:発信元はわたしの感受性

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

バナー

…なんだか、上から言われたような気がしてムッとする。
マウントされた気持ちいっぱい。

それ、普通こうするよね
うちの職場ではもっとレベル高いから
私も昔そうだったけど、今はこうしてる

だけど、あとから考えると「本当にマウントだったのかな?」と気持ちを切り替える。
でも、やっぱりムッとしてしまう。

そんな自分の反応にモヤモヤすることもあります。

今回は、「マウントされた」と感じたとき、
わたしたちの心の中で何が動いているのか書いていきます。

なんか引っかかった

誰かの言葉にムカッとしたとき、
それは、ただの怒りじゃなくて——
自分の中の“ちょっと大事にしてた部分”に触れられたサインかもしれません。

たとえば

  • 自分なりに工夫してきたこと
  • ちょっと勇気を出して選んだこと
  • 誰にも言ってないけど、大事にしてる考え方
  • まだ言葉にできないけど、なんとなく大切にしてる感覚


表現が色々あるけれど、
こうしたものが、軽く扱われたように感じたとき。

「それってマウント?」
と感じることがあります。

モヤモヤの正体

ムカついたとき、まずはこう問いかけてみる

どこが引っかかったんだろう?
なんでこんなにモヤモヤするんだろう?

この問いは、怒りを整理するためではなく、
自分の感覚をそっと手元に戻すためのもの。

そして、ざわついた自分に「それでいいよ」と言えることが、
自分との関係を整える第一歩になります。

ほんとにマウントだった?

もちろん、実際にマウントだったこともある。
とはいえ、中には、こんなケースもあります:

相手はただ、自分の話をしたかっただけ
伝え方がちょっと不器用だっただけ
自分の正しさを確認したかっただけ

つまり、マウントに見えたけど、悪意ではなかったこともある。

そんなときは、心の中でこうツッコミを入れてみるのもおすすめ。

はいはい、また“普通”で殴ってきたね
それ、誰基準の“レベル”ですか?
わたしの“わからなさ”も、なかなか味わい深いよ?


…ちょっと笑えると、心が少し軽くなります。

ですが、ブラックな笑いは注意、
相手を嫌悪するスイッチが入るのでご用心くださいね。

自分の反応を責めなくていい

気にしすぎかな
自意識過剰だったかも
被害妄想かもしれない

そんなふうに、自分の反応を否定しなくていい。

ムカついたのは、自分の感受性が何かに触れたから。

自分のことをわかって欲しかった。
頑張りを認めてもらいたかった。
自分の努力を踏みつけにされた気がした。

自らが、自分の生き方や考え方を守ろうとした自然な反応です。

その結果、相手に「自分のことを認めさせたい」気持ちが心に沸き上がった。
その時点で、自分は正しくて、相手に勝ちたい自分が表に出てきやすくなるんです。

そんなムカッとした自分と向き合って、
「やれやれ、何と戦っているんだわたし」と言えるといいですね。

まとめ

「それってマウント?」と感じたとき、
わたしたちの心の中では、いろんな感覚が動いています。

  • 自分なりに工夫してきたこと
  • ちょっと勇気を出して選んだこと
  • 誰にも言ってないけど、大事にしてる考え方
  • まだ言葉にできないけど、なんとなく大切にしてる感覚


それらが軽く扱われたように感じたとき、
「マウントされた」と感じることがあります。

それは、被害妄想でも、自意識過剰でもなくて——
自分の感受性が、何かを守ろうとしたサイン。

だからこそ、

どこが引っかかったんだろう?
なんでこんなにモヤモヤするんだろう?


と問いかけてみること。
それが、自分との関係を整える、静かで誠実な一歩なのかもしれません。

ですが、思ったよりも一人でやるには限界がある。
そんな時に産業カウンセリングを受けて、心のスイッチをオフにされてくださいね。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

鎌田千穂プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

業務改善と人材育成のプロ

鎌田千穂プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼