酸味くださいと身体が言う:レモン果汁に引き寄せられる
長く“いい人”として振る舞ってくると出来上がる自分像。
頼られること、空気を読むこと、期待に応えること
それが自分の居場所であり、やりがいになることもありますね。
気が付くと「そうあらねばならない自分」に変わってしまいがち。
「そうあらねばならない自分」に気が付いて、少しずつその役割を解いてみる。
ふと訪れるのは、誰かの期待に応えなくてもいい時間です。
それは、何をすればいいのかわからない時間。
「そうあらねばならない自分」でなくなると不安にもなります。
ですが、その認知の縛りを解いていくと、自分のために選んでいい時間だと気が付きます。
今回は、“いい人”をやめたあとに訪れるこの時間を、
どうやって「自分の時間」として育てていけるかを書いてみます。
誰かの期待に応えない時間は、最初は落ち着かない
何かしなきゃ
誰かの役に立たなきゃ
この時間、無駄にしてるかも
そんなふうに感じてしまうのは、長く“自分を抑えて誰かのため”に動いてきたから。
だからこそ、誰にも求められていない時間が、落ち着かなく感じるのは自然なこと。
ですが、その違和感は、「自分の時間を作る練習が、まだ始まったばかり」という証でもあるのです。
そうですねぇ。
例えば、長く会社に働いていた人などは実感しやすいと思いますよ。
定年退職や会社を辞めて自分の役割が解かれると、家にいても居心地が悪くなってしまいがち。
仕事ではスペシャリストで頼られていたのに、家では何をして良いのかわからない。
役割がないので迷子になるって感じです。
自分の時間は、誰かに説明しなくていい
“いい人”として過ごしてきた時間は、自分を抑えることと誰かの期待に応えることがセット。
反対に、自分の時間は、誰かに説明しなくていい。
「なんとなく休みたい」でもいいし、
「今日は何も予定を入れたくない」でもいい。
それは、わがままでも怠けでもなく、
自分の輪郭を取り戻すための、大切な選択のひとつ。
自分の時間を作る練習は小さな行動から始まる
いきなり「自分の時間を大切にしよう」としても、うまくいかないことがある。
だからこそ、まずは小さな選び直しから始めてみる。
たとえば、
“~せねば”じゃなく、“これくらいで良いんじゃない”を肯定する
“やらなきゃ”じゃなく、“やりたい”で選んでみる
こうした選び方を少しずつ重ねていくことで、
“誰かのため”ではなく、“自分のため”の時間が育っていく。
まとめ
“いい人”をやめたあとに訪れるのは、誰かの期待に応えなくてもいい時間。
最初は落ち着かないかもしれない。
とはいえ、それこそが変化。
変化を始めるといつもと違うからこそ不安にもなる。
それこそが、自分の時間を作る練習が始まった証です。
自分の時間は、誰かに説明しなくていい。
小さな選び直しを重ねながら、
“自分のために選ぶ”という感覚を、少しずつ育てていく。
その練習が身についたときこそ自分の周囲や人の質がガラリと変わるかもしれませんね。




