ルーティンと自発性:日々の安定感 vs. 自由なスタイル
考え方を整えて自分を責めすぎない
傷ついたのは、言葉のせいじゃないことが多いもの。
「これ間違ってるよ」と言われただけなのに、
「私は何をやってもダメなんだ」と思ってしまう。
そんな受け止め方の誤作動は、誰の心にも起こり得るものです。
ですがそれは、言葉そのものよりも、
その言葉をどう意味づけしたかによって起きている。
自己肯定感が下がっているときや、
劣等感が静かに膨らんでいるときほど、
言葉の“解釈”が厳しくなりがち。
だからこそ、誤作動に気づいたあとこそ、
考え方や受け止め方の習慣を見直すことが大切になります。
自信が揺らいでいるときほど、言葉は鋭く刺さる
負の感情を抱えているとき、
誰かの一言が、必要以上に鋭く刺さってしまうことがあります。
- これ違うよ → やっぱり私はダメなんだ
- ちょっと直して → また迷惑かけてる
- 忙しい → 邪魔な存在
それは、言葉の内容よりも、
自分の中の “認知の歪み” が起こっているからこそ起きる誤作動。
そして “認知の歪み”は自己評価が揺らいでいるときほど、
現実よりも厳しい映像を映し出してしまうのです。
産業カウンセリング中に出てきた話
どうしても失敗を気にしていると感じてしまうこと。
最近、誰かに何か言われると、
すぐに“責められてる”って感じてしまうんです
こういった感情や気持ち。
本当はただの確認なのに、心が勝手に反応してしまう
ただただ、自分に対する信頼が少し揺らいでいた。
そして、受け止め方の癖が、誤作動を起こしていた。
ここに “認知の歪み” を整えていく必要が生まれます。
そのことで “誤作動を防ぐ受け止め方の習慣” を、少しずつ身につけていく訓練を行います。
そのことで、事実をしっかりと受け止められる素直さを取り戻していきます。
誤作動を防ぐ受け止め方の習慣とは
- 自分に向けて:これは“ダメ”って言われたんじゃなくて、“手直しすればもっと良くなる”ってことだと事実に向き合う
- 相手に向けて:今の言い方、ちょっときつく感じたかも。意図を聞かせてもらえますか?と聞いて確認する
- 傷ついたとき:これは私の全部じゃなくて、一部分の話と分けて考える
- 反応が強かったとき:「これは私の思い込みかも」と一度立ち止まる
受け止め方の習慣は、心の防波堤になります。
そして、誤作動を防ぐ考え方には、
“責めない間合い”と“逃げ場のある優しさ”があるのです。
まとめ
自己肯定感が揺らいでいるとき、
誤作動は起きやすく、深く刺さりやすい。
だからこそ、考え方や受け止め方の習慣が必要になります。
この考え方、今の私を守ってくれるかな?
この受け止め方、私を責めすぎていないかな?
そんな投げかけを自分に向けてみること。
その一つの見直しが、誰かの言葉だけでなく、
“認知の歪み” による自分自身の誤作動の縛りを解いてくれます。
そして、少しずつ「素直に受け止められる心」を育てていくことができるのではないでしょうか。




